抱込む(読み)ダキコム

デジタル大辞泉 「抱込む」の意味・読み・例文・類語

だき‐こ・む【抱(き)込む】

[動マ五(四)]
腕の中にかかえ入れる。「子を―・む」
味方に引き入れる。仲間に誘い込む。「敵の一人を金で―・む」
[類語](1抱く抱えるいだ抱きかかえる抱きしめる抱き合う抱き付く抱きすくめる抱き上げる抱き起こす抱き下ろす抱き寄せる抱き取る抱き留める抱え込む抱っこ抱合抱擁/(2引き入れる引き込む巻き込む誘ういざなう招く呼ぶ誘い合わせる誘い出すおびき出す・誘い入れる・誘い込むおびき寄せる引きずり込む引っ張り込む・誘いかける・呼びかける働きかける持ちかける勧誘誘引袖を引く口を掛ける声を掛ける水を向ける鎌を掛ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抱込む」の意味・読み・例文・類語

だき‐こ・む【抱込】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
    1. うでの中にかかえいれる。かかえこむ。
      1. [初出の実例]「抱き込んで松山広き在明(ありあけ)に」(出典:俳諧・三冊子(1702)赤双紙)
    2. 自分の仲間に引き入れる。うまく味方にする。抱きいれる。
      1. [初出の実例]「謀をめぐらし遣手をだきこみて」(出典:評判記・色道大鏡(1678)四)
      2. 「計画をどうしても実現させるためには淀君をだきこむことが必要だった」(出典:ユリアとよぶ女(1968)〈遠藤周作〉)
    3. まきぞえにする。
      1. [初出の実例]「たとへどんな痛え目をしたとて、此方の仲間を抱きこむものか」(出典:歌舞伎・御国入曾我中村(1825)三立)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「両手を以てだきこむるほどになったぞ」(出典:燈前夜話(15C後)上)

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