古伊万里(読み)コイマリ

デジタル大辞泉 「古伊万里」の意味・読み・例文・類語

こ‐いまり【古×万里】

初期伊万里焼寛永(1624~1644)中ごろから元禄(1688~1704)前後にかけてのもの。

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精選版 日本国語大辞典 「古伊万里」の意味・読み・例文・類語

こ‐いまり【古伊万里】

  1. 〘 名詞 〙 肥前国佐賀県有田産の磁器元和一六一五‐二四)の磁器創始当初から現代までのもののうち柿右衛門、鍋島窯の作を除いたものを伊万里と包括的にいうのに対し、特に寛永(一六二四‐四四中頃から元祿一六八八‐一七〇四)を中心にその前後の盛期の作の称。また、創業期の初期伊万里を含めて呼ぶ場合もある。
    1. [初出の実例]「支那、及び日本古伊万里の磁器は、益質分堅緻にて」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「古伊万里」の解説

こいまり【古伊万里】

佐賀の日本酒。精米歩合65%で仕込む「四代目」は中辛口の純米酒。これをガラス容器の代わりに有田焼に詰めたカップ酒「NOMANNE」もヒット商品。ほか大吟醸酒純米吟醸酒など。平成16、26年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は主に山田錦。仕込み水は有田の名水白磁の泉」。蔵元の「古伊万里酒造」は明治42年(1909)創業。所在地は伊万里市二里町中里甲。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古伊万里」の意味・わかりやすい解説

古伊万里
こいまり

伊万里焼」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の古伊万里の言及

【有田焼】より

…江戸時代を通じて,伊万里港から諸国へ積み出されたので,一般に伊万里焼として知られている。有田焼は初期伊万里染付,古伊万里,柿右衛門,幕末伊万里染付などと分類し称せられているが,この区別は明確なものではなく,様式の変遷を大まかにとらえているにすぎない。 江戸時代初頭,有田における磁器の創始は,日本陶磁史上画期的な出来事であった。…

※「古伊万里」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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