出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…公的住宅供給は1910年代から始まるが,木造の長屋が主体で供給量も限られていた。集合住宅を組織的に建設し供給し始めたのは同潤会である。同潤会は関東大震災の罹災者救済のための義捐金をもとに設立され(1924),震災後の住宅難に対処するための住宅供給を行うかたわら,鉄筋コンクリート造アパートを普及させていった。…
…関東大震災復興のために設立された財団法人同潤会(1924‐41)の事業の一環として,青山,代官山,三田,江戸川など,東京,横浜に15ヵ所,総計2508戸建設されたアパート。欧米の影響を受けた余裕のある建物配置と共同施設の設置や水洗便所など新しい住形式の試行により,その後の集合住宅に大きな影響を与えた。…
…この経験により,土地区画整理は日本の都市計画事業の手法として定着していった。なお,24年住宅の復興のため設立された財団法人同潤会は復興住宅のほか,日本ではじめて近代的な鉄筋コンクリート造アパート団地を開発し(同潤会アパート),不良住宅地区改良を行うなど,画期的な業績を残した。 大正末期から昭和初期にかけて,大都市の郊外電鉄の沿線において民間の分譲地の開発が盛んになり,住宅地計画の技術が進んだ。…
※「同潤会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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