デジタル大辞泉 「吸取る」の意味・読み・例文・類語 すい‐と・る〔すひ‐〕【吸(い)取る】 [動ラ五(四)]1 他の物の水分などを吸い出して自分の中に取り込む。吸収する。「養分を―・る」2 液体・気体などを吸い込ませて取り除く。「こぼした水を雑巾で―・る」「掃除機でちりを―・る」3 他人の得た利益などを取り上げる。しぼり取る。「もうけを―・られる」[類語](1)(2)吸い込む・吸引・吸入・吸収/(3)奪う・取る・取り上げる・分捕ぶんどる・掠かすめ取る・もぎ取る・引ったくる・ぶったくる・ふんだくる・攫さらう・掻かっ攫う・横取りする・強奪する・奪取する・略取する・略奪する・収奪する・簒奪さんだつする・剝奪はくだつする 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「吸取る」の意味・読み・例文・類語 すい‐と・るすひ‥【吸取】 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙① 吸い出して取る。また、液状のものを紙や布に吸い込ませて取る。[初出の実例]「Bibulus〈略〉ミヅナドヲ ハヤク suitoru(スイトル) モノ」(出典:羅葡日辞書(1595))② 吸うような感じで、中におさめ入れる。吸収する。[初出の実例]「一度画筆を執れば田之助の精神は全く画幅と真景の中に吸ひ取られて、最早や我もなく妻もなく」(出典:親子(1903‐04)〈国木田独歩〉下)③ 他の利益、金銭を自分のものとして取り上げる。[初出の実例]「今の腕白驕り者が据はって〈略〉百姓は頭数にせぶり取り、すい取り、あげくにしぶりかはむけた小娘、人の女房迄ねだれ取」(出典:浄瑠璃・唐船噺今国性爺(1722)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例