略取(読み)リャクシュ

デジタル大辞泉 「略取」の意味・読み・例文・類語

りゃく‐しゅ【略取】

[名](スル)
力ずくで奪い取ること。「敵塁略取する」
法律で、暴力脅迫などにより、人をかどわかし連れ去ること。→略取誘拐罪
[類語](1奪う取る取り上げる分捕ぶんどかすめ取るもぎ取る引ったくるぶったくるふんだくるさらっ攫う横取りする強奪する奪取する略奪する収奪する簒奪さんだつする剝奪はくだつする吸い取る/(2連れ去る誘拐拉致らちかどわかす人さらい

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精選版 日本国語大辞典 「略取」の意味・読み・例文・類語

りゃく‐しゅ【略取・掠取】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 奪い取ること。かすめ取ること。
    1. [初出の実例]「大内弘世久属官軍、略取周防長門」(出典日本外史(1827)七)
    2. 「赤間ケ関の藩庁を不意に襲うてこれを略取(リャクシュ)し」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉七)
    3. [その他の文献]〔漢書‐韋玄成伝〕
  3. 暴行、脅迫を用いて、人をかどわかしたり、連れ去ったりすること。
    1. [初出の実例]「十二歳に満たざる幼者を略取し」(出典:刑法(明治一三年)(1880)三四一条)

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普及版 字通 「略取」の読み・字形・画数・意味

【略取】りやくしゆ

奪いとる、掠取。〔史記、秦始皇紀〕燕人盧生~曰く、秦をぼすは胡なりと。始皇乃ち將軍恬(まうてん)をして、兵三十人を發し、北のかた胡をち、河南の地を略取せしむ。

字通「略」の項目を見る


【掠取】りやくしゆ

おどして奪う。

字通「掠」の項目を見る

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