富山県の中央部に突出する丘陵性山地。北部にある呉羽山の標高は77メートル。富山平野を呉東(ごとう)と呉西(ごせい)に二分する。東側は急斜し西側は緩斜し低い丘陵地となる。このため東側は神通(じんづう)川、富山市街、立山(たてやま)連峰の展望がよく県定公園となっている。丘陵は旧国道8号で二分され、北側は呉羽山または呉羽公園といわれサクラの名所。この東側に五百羅漢(ごひゃくらかん)で知られる長慶寺(ちょうけいじ)や富山市の民俗資料館、考古資料館、売薬資料館などがある。西側に県立図書館、県埋蔵文化財センターがある。旧8号南側の城山地域に呉羽ハイツ、展望台などがある。南部にある最高所の城山(145メートル)は戦国末の白鳥城跡で、この西側に県少年自然の家、北陸電力の電照農場があり、ナシの果樹園が多い。城山地域の南西にファミリーパークといわれる動物園がある。呉羽丘陵東側の五福と南端の杉谷台地に富山大学キャンパスがある。
[深井三郎]
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
…西部は医王山から俱利伽羅(くりから)峠を経て能登半島基部にある宝達(ほうだつ)丘陵に至る丘陵性山地が石川県との県境をなしている。南部は高原性の飛驒高地の北縁部で,ほぼ中央部から呉羽(くれは)丘陵(標高約100m)が突出して富山平野を二分している。県中央部に広がる富山平野(広義)には県人口の大部分が集中し,まとまった生活圏を形成している。…
※「呉羽丘陵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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