和束町(読み)わづかちよう

日本歴史地名大系 「和束町」の解説

和束町
わづかちよう

面積:六四・五〇平方キロ

相楽郡の東北部に位置し、北から東にかけて綴喜郡宇治田原うじたわら町・滋賀県甲賀こうが信楽しがらき町・南山城みなみやましろ村に、南から西にかけて笠置かさぎ町・加茂かも町・山城やましろ町・綴喜郡井手いで町に接する。平野部は和束谷の中央部を東北から西南に貫流する和束川流域のみに形成され、和束川は木津きづ川に注ぐ。北側は鷲峰山じゆぶせん(六八五メートル)をはじめとする通称きた山、南側は高原状の山地が続き、全面積の八割が山林。和束川に沿って主要地方道水口みなくち木津(旧信楽街道)が、町域南端の木津川河岸を国道一六三号(旧伊賀街道)が通じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「和束町」の意味・わかりやすい解説

和束〔町〕
わづか

京都府南部の町。木津川の支流和束川の流域を占める。 1954年西和束 (にしわづか) ,中和束,東和束の3村が合体して町制。 56年湯舟村を編入。谷底の平野部は水田であるが,斜面には広く茶園が開かれ,茶の生産量は京都府最大級。主として煎茶を生産。最上流域の湯船では林業も重要。北部の鷲峰山 (じゅうぶさん) の山頂には修験道霊場として知られる金胎 (こんたい) 寺があり,町の中央部の園 (その) に鎮座している天満宮には重要文化財が所蔵される。面積 64.93km2人口 3478(2020)。

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