(読み)カン

デジタル大辞泉 「喚」の意味・読み・例文・類語

かん【喚】[漢字項目]

常用漢字] [音]カン(クヮン)(呉)(漢) [訓]わめく よぶ
大声で呼ぶ。わめく。「喚呼喚声叫喚
呼び出す。「喚起喚問召喚

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「喚」の意味・読み・例文・類語

わ‐め・く【喚】

〘自カ五(四)〙 (「わ」は擬声語、「めく」は接尾語)
① 大声で叫ぶ。大きな声で叫び騒ぐ。おめく。
※文明本節用集(室町中)「噫 ワメク」
多聞院日記‐文祿四年(1595)四月一七日「苦痛難堪、高声にわめき了」
② 怒って大声を出す。大声を出して怒る。
※虎明本狂言・武悪(室町末‐近世初)「してたのふだ人はさぞわめきやらふなふ。その事、いつものことくはらをおたちやれども」

わ‐めき【喚】

〘名〙 (動詞「わめく(喚)」の連用形名詞化) 大声で叫ぶこと。また、その声。
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉五「店先喧嘩なりませぬと女房が喚(ワメ)きも聞かばこそ」

おめき をめき【喚】

〘名〙 (動詞「おめく(喚)」の連用形の名詞化) 大声で叫ぶこと。騒ぐこと。わめき。
※或る女(1919)〈有島武郎〉前「海の波の荒涼たるをめきの中に聞くこの笑ひ声は」

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