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産声 うぶごえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

産声
うぶごえ

胎児が母体外に出たときに最初に出す。子宮内では,胎児臍静脈を通じて母体の動脈血中の酸素の供給を受け,炭酸ガスや老廃物を含んだ臍動脈血を再び母体の静脈血中に戻している。そのため肺によるガス交換は行われていないが,出生により母体から酸素供給が受けられなくなると新生児の血液内に炭酸ガスがたまり,これが呼吸中枢を刺激して最初の吸気が起り続いて呼気が起る。この呼気が声となる。したがって産声が聞かれないことは仮死の兆候であり,酸素欠乏による脳損傷の危険性を意味する。

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デジタル大辞泉の解説

うぶ‐ごえ〔‐ごゑ〕【産声】

赤ん坊が生まれたとき、最初にあげる泣き声。「産声をあげる」
事が新しく現れること。「革命後、新政府が産声をあげた」

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大辞林 第三版の解説

うぶごえ【産声】

赤ん坊が生まれたときに初めてあげる泣き声。 「元気な-をあげる」
(組織・制度などが)初めてできること。 「この制度が-をあげてから、二〇年を経過した」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

産声
うぶごえ

出生(しゅっしょう)直後の第一呼吸とともに生じる泣き声をいう。新生児はこの産声によって初めて肺で呼吸を開始し、臍帯(さいたい)循環から肺循環に切り替わる。つまり、産声があるか、あるいはそれが強いか弱いかは、この肺呼吸が十分にできているかどうかをみる指標となっている。産声がないときは仮死といわれ、呼吸や循環系へ負担がかかり、重度の場合には中枢神経系の障害を生じる場合もある。[帆足英一]

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世界大百科事典内の産声の言及

【新生児】より

…そのうちでも生後1週間は体の諸臓器の機能に著しい変化が起こる時期で,早期新生児期と呼ばれ,生命に対する危険がとくに高いので,注意深い養護が必要である。
[新生児の生理]
 (1)呼吸 胎生期に液体で満たされていた肺をふくらませるためには,ふつうの呼吸運動よりはるかに大きな力が必要であるが,オギャーという大きな産声によって肺のなかに空気が入り込み,肺は一挙にふくらんでくる。同時に肺のなかを流れる血液も急に増加し,肺呼吸が始まる。…

※「産声」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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