嘉辰令月(読み)カシンレイゲツ

デジタル大辞泉 「嘉辰令月」の意味・読み・例文・類語

かしん‐れいげつ【××辰令月】

めでたい日と月。
「―の曇り無き御代に逢ひては」〈宴曲集・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「嘉辰令月」の意味・読み・例文・類語

かしん‐れいげつ【嘉辰令月】

  1. 〘 名詞 〙 めでたい月日。めでたくよろこばしい時節
    1. [初出の実例]「嘉辰令月歓無極 万歳千秋楽未央〈謝偃〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)

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改訂新版 世界大百科事典 「嘉辰令月」の意味・わかりやすい解説

嘉辰令月 (かしんれいげつ)

早歌(そうが)(宴曲)の曲名。賀部に属する代表曲。《撰要目録》に作者名の記載はないが,明空(みようくう)の作詞,作曲によるといわれる。1301年(正安3)以前に成立の《宴曲集》巻二に所収。譜本は,尊経閣文庫,横道万里雄,神宮文庫などが所蔵。また三千院蔵の《宴曲集》巻一の追加二丁分の中にも所収される。〈嘉辰令月の曇り無き〉の句で始まり,優曇(うどん),浜木綿(はまゆう),浜荻尾上の松や,玉津島熊野,伊勢,高砂など,めでたい植物や地名がおりこまれている。比較的短い曲だが,漢文,散文,韻文が混交した変化に富む文体である。〈乙〉と称する高音域で,はなやかに歌い出し,全曲を通じて,四拍子から成る只地(ただじ)のリズムを基礎として,サクサクと歌われたものと考えられる。
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四字熟語を知る辞典 「嘉辰令月」の解説

嘉辰令月

よい日と、よい月。めでたい月日。めでたくよろこばしい時節。

[解説] 「嘉」も「令」もよいという意味。「辰」は日の意。したがって「嘉辰」はよい日、「令月」はよい月。

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