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明空 みょうくう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

明空
みょうくう

仏教歌謡である早歌 (そうが) (→宴曲 ) の始祖とされる鎌倉時代の僧。経歴は未詳。『宴曲集』『宴曲抄』『拾菓集』などの撰者であり,それらの収載曲の多くが彼自身の作である。なお,早歌の作者として月江がいるが,明空の字の省画であるため,同一人物とみる説もある。

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デジタル大辞泉の解説

みょうくう〔ミヤウクウ〕【明空】

鎌倉後期の早歌(そうか)(宴曲)の作詞・作曲者。「宴曲集」「拾菓集」などの撰者。天台宗の僧ともいう。生没年未詳。みょうぐう。めいくう。

めいくう【明空】

みょうくう(明空)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

明空 みょうくう

?-? 鎌倉時代の早歌(そうが)(宴曲)の作者。
おもに武家,僧侶にうたわれた早歌の大成者。「宴曲集」など12巻を編集し,その大部分はみずからの作詞・作曲による。成立は嘉元4年(1306)以前。早歌のもうひとりの大成者月江(げっこう)と,同一人物,あるいはその弟子という説がある。

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朝日日本歴史人物事典の解説

明空

生年:生没年不詳
鎌倉時代の声曲,早歌(宴曲とも)の大成者。早歌選集の目録『選要目録』の著者。生年は,同目録にある「今は六十路の余り,つれなき命(中略)嘉元4(1306)年3月下旬」の記述から逆算して,1240年代と考えられる。日本音楽史上,重要な位置にある種目の大成者であるにもかかわらず,出自経歴については不明な点が非常に多い。関東に住し,鎌倉幕府の脚下にあった人物,僧籍にあった人物などの説がある。「明空」の名は隠者名,法名あるいは芸名の類と思われる。本姓は不明。また早歌者の月江は,明空の晩年の名とする説もある。早歌の選集16帖のうち,『宴曲集』1~5巻,『宴曲抄』上中下巻,『真曲抄』など12帖を選し,これらに所収された早歌百数十曲のうち,大半の作詞作曲に関与した。その詞章から,仏典,漢籍,国典,諸芸能に通じた相当の教養人であったことが推察される。<参考文献>外村久江『早歌の研究』,蒲生美津子『早歌の音楽的研究』

(蒲生美津子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

みょうくう【明空】

鎌倉中期の僧で,早歌(そうが)(宴曲)の大成者。生没年,生没地は不詳だが,1240年(仁治1)ころ生まれ,1310年代まで活躍した。武士階層の出身者か,あるいは初めから僧籍にあった者かも不明だが,外村久江説では,鎌倉極楽寺または三村寺と関係のあった僧侶で,早歌のもう一人の大成者月江(げつこう)と同一人物とされる。早歌の撰集16巻のうちの《宴曲集》《宴曲抄》《真曲抄》《究百集》《拾菓集》を撰し,上記の巻の所収曲120曲中,《春》など81曲を作詞,《秋》など111曲を作曲した。

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大辞林 第三版の解説

めいくう【明空】

鎌倉後期の僧。早歌そうがの作詞・作曲家。「宴曲集」「拾菓草」などを撰。生没年未詳。みょうくう。

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世界大百科事典内の明空の言及

【宴曲抄】より

…3巻3冊。30曲所収,うち21曲は撰者明空の作詞(作曲は全30曲)。前の《宴曲集》に比べ〈熊野参詣〉(京~那智山),〈善光寺修行〉(鎌倉~信濃)の寺社への詳密な道行(みちゆき)や,身近な物によって仏を賛嘆する〈馬徳(うまのとく)〉〈松竹〉など,早歌の特色が十分発揮された集である。…

【海道】より

…道行物の代表作。明空(みようくう)の作詞,作曲によるといわれる。1301年(正安3)以前に成立の《宴曲集》巻四に所収。…

【嘉辰令月】より

…賀部に属する代表曲。《撰要目録》に作者名の記載はないが,明空(みようくう)の作詞,作曲によるといわれる。1301年(正安3)以前に成立の《宴曲集》巻二に所収。…

【月江】より

…経歴等は不明だが,竹柏園本《撰要目録》に〈文保二年(1318)二月之比記之卒 桑門月江〉,尊経閣文庫蔵《異説秘抄口伝巻》に〈文保三年三月上旬之比撰調之 桑門月江〉の識語がみえる。早歌の大成者明空(みようくう)と同一人物とする吉田東伍,外村久江説と,別人とする高野辰之,新間進一説とがある。作詞は《琴曲(きんのきよく)》など21曲,作曲は《管絃曲(かんげんのきよく)》など24曲を数える。…

【真曲抄】より

早歌(そうが)(宴曲)の撰集の一。明空(みようくう)撰。成立は1296年(永仁4)。…

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