嘉辰(読み)カシン

デジタル大辞泉 「嘉辰」の意味・読み・例文・類語

か‐しん【××辰/佳×辰】

めでたい日。よい日柄。「きたる一五日の―に式を執り行う」

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改訂新版 世界大百科事典 「嘉辰」の意味・わかりやすい解説

嘉辰 (かしん)

朗詠曲名歌詞は〈嘉辰令月歓無極(かしんれいげつかんぶきよく),万歳千秋楽未央(ばんぜいせんしゆうらくびよう)〉。出典は中国の詩人謝偃(しやえん)の雑言詩で,藤原公任撰《和漢朗詠集》巻下に収められている。朗詠の現行15曲のうち,訓読せず漢音直読される唯一の曲であるが,かつては訓で朗詠されることもあった。《江談抄》はこの詩句を引いて,踏歌(とうか)の際にうたわれる詩と説明している。
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普及版 字通 「嘉辰」の読み・字形・画数・意味

【嘉辰】かしん

めでたい日。佳辰。梁・王〔五日望、採拾〕詩 長絲、良を表はし 金縷、嘉辰に應ず

字通「嘉」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「嘉辰」の意味・わかりやすい解説

嘉辰
かしん

朗詠の曲名。「嘉辰令月歓無極 (かしんれいげつかんむきょく) …」という歌詞の歌い出しを曲名とする。古くは,「嘉辰令月」または「臨時客」とも題した。謝偃 (しゃえん) の唐詩を朗詠するもので,『和漢朗詠集』には,「祝 (いわい) 」と題するものの第1曲として収録されている。現行のものは,明治3 (1870) 年復曲。一の句・二の句・三の句として,同一詞章音域を変えて3回歌うが,一の句は「令月」から,二の句は最初から,三の句は「歓無極」から唱える。

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