日本大百科全書(ニッポニカ) 「四国縦貫自動車道」の意味・わかりやすい解説
四国縦貫自動車道
しこくじゅうかんじどうしゃどう
四国を東西に縦貫する高速道路。起点の徳島市から吉野川沿岸を西に進み、愛媛県四国中央市から瀬戸内海沿いの新居浜(にいはま)平野を通って松山市付近から南下し、終点の愛媛県大洲(おおず)市に至る。総延長222キロメートル、全線4車線(一部は暫定的に2車線)。徳島市、四国中央市、大洲市で四国横断自動車道と接続。この道路は、徳島平野の農業・工業地帯、瀬戸内海側の新居浜市周辺の工業地帯、松山平野、大洲・宇和島地方を結ぶ大動脈である。また、四国横断自動車道とともに四国4県を相互に連絡すること、および愛媛県西条市で本州四国連絡道路の尾道(おのみち)―今治(いまばり)ルート(西瀬戸自動車道)に至る今治小松自動車道とも接続し、四国地方の開発に大きな役割を果たすものである。管理は西日本高速道路。
2000年(平成12)7月の伊予インターチェンジ―大洲インターチェンジ間32キロメートルの供用により、全線が開通している。
[下保 修]