三好市(読み)ミヨシシ

デジタル大辞泉 「三好市」の意味・読み・例文・類語

みよし‐し【三好市】

三好

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三好市」の意味・わかりやすい解説

三好〔市〕
みよし

徳島県西部,吉野川の上・中流域および支流祖谷川流域に広がる市。北東に隣接する東みよし町の北東部に飛び地がある。北部讃岐山脈南部剣山地の山々が連なり,北で香川県,西で愛媛県,南で高知県に接する。2006年三野町,池田町,山城町,井川町,東祖谷山村,西祖谷山村の 4町 2村が合体して市制。中心地区の池田は鎌倉時代に小笠原長清が大西城を築いた地とされる。南部の祖谷は日本三秘境の一つといわれ,平家の落人伝説が伝わる。吉野川流域の河岸段丘上ではかつてタバコ栽培が盛んに行なわれ,「阿波葉」「阿波刻み」の名で知られた。市域の大部分は山地で,林業が盛ん。木材,コウゾミツマタを産するほか,家具や木工製品の製造も行なわれる。茶,クリ,ソバコンニャクなどを特産し,酒や醤油の醸造も行なわれる。四国八十八ヵ所番外札所として知られる箸蔵寺,祖谷地方の民家の様式を伝える木村家住宅および旧小采家住宅(きゅうこうねけじゅうたく)は国の重要文化財に指定。ほかに四国八十八ヵ所第66番札所の雲辺寺,滝寺,長楽寺などの古刹があり,国指定重要文化財の絵画や彫像を保有する。西祖谷山のかずら橋は国の重要有形民俗文化財に,神代踊は国の重要無形民俗文化財に指定。三嶺・天狗塚のミヤマクマザサおよびコメツツジ群落は国指定天然記念物。吉野川上流の大歩危・小歩危,渓谷美で知られる祖谷渓などを含む南部の山間部は剣山国定公園に,箸蔵寺一帯は箸蔵県立自然公園に属する。北部の佃は JR徳島線と土讃線の乗り換え点。国道32号線,192号線,319号線,438号線,439号線が通り四国縦貫自動車道(徳島自動車道)のインターチェンジがある。面積 721.42km2人口 2万3605(2020)。

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日本歴史地名大系 「三好市」の解説

三好市
みよしし

2006年3月1日:三好郡東祖谷山村西祖谷山村三野町井川町池田町山城町が合併・市制施行
【東祖谷山村】徳島県:三好郡
【西祖谷山村】徳島県:三好郡
【三野町】徳島県:三好郡
【井川町】徳島県:三好郡
【池田町】徳島県:三好郡
【山城町】徳島県:三好郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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