四物湯(読み)しもつとう

精選版 日本国語大辞典 「四物湯」の意味・読み・例文・類語

しもつ‐とう‥タウ【四物湯】

  1. 〘 名詞 〙 女性の血の道の薬。地黄(じおう)当帰(とうき)川芎(せんきゅう)芍薬(しゃくやく)の四味。〔全九集(1566頃)〕

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「四物湯」の解説

しもつとう【四物湯】

漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)当帰(とうき)芍薬(しゃくやく)川芎(せんきゅう)地黄(じおう)などを含む。宋(そう)代の医学書『和剤局方(わざいきょくほう)』などに処方が示されている。月経不順月経痛更年期障害産後疲労回復、血の道(みち)症などに用い、手足の冷え、貧血皮膚の乾燥といった症状をともなうとき、とくに有効とされる。体力の少し弱っている女性がおもな対象。

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病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「四物湯」の解説

四物湯

(大杉製薬、大峰堂薬品工業、クラシエ製薬、クラシエ薬品、康和薬通、小太郎漢方製薬、太虎精堂製薬、ツムラ、帝國漢方製薬、帝國製薬、本草製薬)


 月経不順冷え症更年期障害産前産後の疲労などの治療薬で、皮膚がかさかさして色つやが悪く、手足の冷えや貧血の徴候があるといった症状をおこしている、体質の虚弱な人に用います。


体力が低下している人、著しく胃腸の弱い人、ほかの薬を用いている人は、あらかじめ医師に報告してください。

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