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土面 ドメン

世界大百科事典 第2版の解説

どめん【土面】

日本の縄文時代後期,晩期にみられる仮面状の土製品。主として東日本に分布し,なかでも東北地方に多く発見されている。後期の土面は目や口の部分に穴があき,曲がった鼻をもつなど顔の表現も写実的であり,また両眼の外側の左右に紐通しと考えられる小さな孔があり,大きさも顔にあてるとちょうどよいので実際に仮面として使われていたと考えられるが,晩期の土面は小型で顔の表現も土偶と似たものとなる。紐通しの孔が存在する例もあるが,小型なので顔にかぶるよりは額にのせて使用したとの説もある。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

どめん【土面】

縄文後期・晩期の人面にかたどった土製品。仮面の形をしたものと、小型円形の装飾的なものがある。東北地方を中心に東日本に分布。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

土面
どめん

一般には、人面またはそれらしいものを表した土製品をいうが、出土例はあまり多くはない。大きく二つに分けられる。一つは、縄文時代の中・後期に属するもので、目や口をくりぬいて表現し、鼻・眉毛(まゆげ)などは隆起した粘土で表す。かなり写実的である。耳の部分に紐(ひも)をつけるためと思われる孔(あな)があけられている。これらは実際に仮面として用いられた可能性がある。岩手県八天(はってん)遺跡の後期の土壙(どこう)内から出土した耳・鼻・口をかたどった土製品のセットは、仮面の部分であり、その本体は木製ではなかったかと考えられている。他の一つは、晩期に属するもので、円形を呈し、直径10~15センチメートルの大きさである。顔面の表現は土偶のそれと似ている。仮面としての実用性は考えがたい。[岡本 勇]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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