時角(読み)じかく(英語表記)hour angle

翻訳|hour angle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

時角
じかく
hour angle

天球上において,天体と天の極を通る大円が観測者の子午線 (天の極と天頂を通る大円) となす角。子午線から西向きにはかる。通常,角度または時間によって示す。この時間は,天体が南中してからの経過時間にほぼ等しい。赤経αの位置にある天体の時角は,地方恒星時 θ の時刻において θ -αで与えられる。

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デジタル大辞泉の解説

じ‐かく【時角】

天球上で、天の両極を通る大円(時圏)が、天の子午線となす角。子午線を零時とし、角度を時間の単位に換算して、西回りに24時まで数える。15度で1時。

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百科事典マイペディアの解説

時角【じかく】

天球上で,ある天体と天の北極をつなぐ大円(時圏)が子午線となす角。子午線と一致するときを0時とし,西回りに15°を1時とし24時まで数える。その天体の子午線通過後に経過した時間(恒星時で)を表す。
→関連項目時圏真太陽時

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世界大百科事典 第2版の解説

じかく【時角 hour angle】

星などの天体が日周運動で子午線を通過後に進行した角度をいう。厳密には子午線と時圏(天体と天の北極とを結ぶ大円)とが天の北極で交わる角度として定義され,天頂から西向きに測る(図)。これを360度を24時とする時,分,秒の単位で測ると,時角はそのまま天体の南中後の経過時間を表すことになる。とくに太陽の場合,時角はその観測地点での午後の時刻と一致する,すなわち太陽の時角に12時を加えると太陽時が与えられる。

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大辞林 第三版の解説

じかく【時角】

天球上で時圏と子午線とがなす角。地球の自転に伴って、時刻とともに変化する。角度を時間単位で表し、子午線から西回りに一周して、0から24時まで測る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

時角
じかく

地上から見ると、すべての天体は日周運動により天の両極を中心に約1日に1回転の割合で回転しているが、一般に天測による時刻はこの回転角で与えられるわけであり、この意味でこの回転角を「時角」とよぶ。正確には、観測者の天頂を含む子午線半大円を天体が通過した後の進行角(すなわち子午線半大円から西向きに測った、天体を含む時圏半大円の角度)である。太陽の時角は「太陽時」(プラス12時)を与え、また赤経0度の恒星(あるいは春分点)の時角は「恒星時」を与える。このため、時角は1回転を24時とする「時分秒」の単位で表される。[中嶋浩一]

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精選版 日本国語大辞典の解説

じ‐かく【時角】

〘名〙 天球上で、ある天体と天の極とを結ぶ大円(時圏)が、天頂と天の極を通る大円(子午線)との間につくる角。子午線を基線として西向きに時間の単位で測る。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕

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