翻訳|hour angle
星などの天体が日周運動で子午線を通過後に進行した角度をいう。厳密には子午線と時圏(天体と天の北極とを結ぶ大円)とが天の北極で交わる角度として定義され,天頂から西向きに測る。これを360度を24時とする時,分,秒の単位で測ると,時角はそのまま天体の南中後の経過時間を表すことになる。とくに太陽の場合,時角はその観測地点での午後の時刻と一致する,すなわち太陽の時角に12時を加えると太陽時が与えられる。また恒星の場合は,赤経0時の星の時角によって恒星時が定義される。このように時角は,天体の運行を観測して時刻を決める仕事における必要性から導入されたといえる。実際の時刻観測においては,恒星のほうが太陽よりも観測しやすいのでまず恒星時を決め,次にそのときの太陽の赤経値を引くことによって常用時刻である太陽時を決めている。
執筆者:中嶋 浩一
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