坂尻村(読み)さかじりむら

日本歴史地名大系 「坂尻村」の解説

坂尻村
さかじりむら

[現在地名]鶴来町坂尻町

くらヶ岳(五六五・四メートル)北西麓の手取川扇状地扇央部東縁に位置し、西は道法寺どうほうじ村、南は小柳おやなぎ村。村内を南北鶴来往来が通り、富樫とがし用水の分流あら川が北流する。「天文日記」天文一五年(一五四六)二月二六日・同一七年五月一〇日条にみられるように、「吉藤衆坂尻教専」が本願寺直参として上番している。


坂尻村
さかじりむら

[現在地名]美浜町坂尻

山上やまがみ村の西北に立地。織田おた湾に面し、丹後街道に沿う。南は同街道の椿つばき峠を境に佐柿さがき村。宮代みやしろ弥美みみ神社を産土神とする一五ヵ村の一つで、現在も祭礼には四年に一度佐柿と組んで大御幣を奉納する。中世山西やまにし郷に含まれたが(若狭国志)、地形上の理由から近世は山東組に所属した。

弘治二年(一五五六)六月の明通寺鐘鋳勧進算用状(林屋辰三郎氏蔵)に「百五十二文 さか尻」とある。


坂尻村
さかじりむら

[現在地名]山南町坂尻

東は応地おうち村、南は仲間なかま村。領主変遷片山かたやま村に同じ。正保郷帳に村名がみえ田高四九石余・畠高三一石余、柴山・林あり、水損少しあり。柏原藩領。鶴牧藩大概帳では高一一一石余で家数七二・人数三二三。


坂尻村
さかじりむら

[現在地名]能都町鮭尾さけお

山田やまだ川上流部に位置する。正保郷帳に村名がみえ高五二石余、田方二町二反余・畑方一町三反。承応三年(一六五四)の村御印の高五二石余、免四ツ一歩五厘(能登奥両郡収納帳)。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の高六五石、免三ツ七歩、小物成は山役一八匁・炭竈役一三匁(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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