デジタル大辞泉 「坐さふ」の意味・読み・例文・類語 いまさ・う〔いまさふ〕【×坐さふ】 [動ハ四]《動詞「います」の連用形「いまし」に、皆が…する意の「あ(合)う」の付いた「いましあう」の音変化。また、動詞「います」の未然形「いまさ」に継続の助動詞「ふ」の付いたものとも》(人々が)いらっしゃる。…でいらっしゃる。いまそう。「道を志して、世間よのなかの位冠くらゐかがふりをば楽ねがはず―・へどもなも」〈続紀宣命・四一詔〉 まさ・う〔まさふ〕【×坐さふ】 [連語]《動詞「ます」に補助動詞「あ(合)う」の付いた「ましあう」の音変化。一説に「ふ」は反復継続の助動詞とも》複数の人が、いらっしゃる。ずっと…していらっしゃる。「さかしき臣等おみたちの世をかさねて仕へまつり―・へること」〈続紀・宣命・詔五二〉 いまそう〔いまさふ〕【×坐さふ】 [動ハ四]⇒いまさう 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「坐さふ」の意味・読み・例文・類語 いまさ・ういまさふ【坐】 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 四段活用動詞「います(坐)」に、補助動詞「あう(あふ)」の付いた「いましあう」の変化した語。「合う」は、皆が…する、互いに…するの意。したがって、動作の主は複数である。なお、一説に、「います」に、継続の意を表わす助動詞「ふ」の付いたものともいう ) 複数者の、存在の意の「あり」を敬っていう尊敬語。補助動詞としても用いる。(人々が)いらっしゃる。皆…の状態でいらっしゃる。いまそうず。おわさう。おわしまそう。[初出の実例]「道を志して、世間(よのなか)の位冠をば楽(ねが)はず伊末佐倍(イマサヘ)どもなも」(出典:続日本紀‐天平神護二年(766)一〇月二〇日・宣命) まさ・うまさふ【坐】 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 動詞「ます(坐)」に補助動詞「あう」の付いた「ましあう」の変化した語 ) (複数の者が)いらっしゃる、また、補助動詞として用い、…ていらっしゃる。[初出の実例]「賢き臣等の、世を累(かさ)ねて仕へ奉り麻佐部(マサヘ)る事をなも」(出典:続日本紀‐宝亀二年(771)二月二二日・宣命)坐さふの補助注記「ましあう」の変化とする説のほか、「ます」に継続を表わす助動詞「ふ」のついたものとする説もあり、「後撰‐慶賀」の「脇息をおさへてまさへよろづよに花の盛りを心しづかに〈仁教〉」の例などは、複数者の動作とみるよりも継続とみるべきものかと思われる。 いまそ・ういまさふ【坐】 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ⇒いまさう(坐) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by