売掛金(読み)うりかけきん

精選版 日本国語大辞典 「売掛金」の意味・読み・例文・類語

うりかけ‐きん【売掛金】

〘名〙
① 掛け売り代金売掛。売掛銀。売掛代金。⇔買掛金
真理の春(1930)〈細田民樹〉頭の上の街「あの大震災で、沢山の売掛金(ウリカケキン)はばたりと取れなくなり」
江戸時代商人多数顧客に対し、継続的に掛け売りをすること。また、その代金。売掛。売掛代金。売掛銀。〔禁令考‐後集・第二・巻一五・延享三年(1746)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「売掛金」の意味・読み・例文・類語

うりかけ‐きん【売掛金】

売り掛けの代金。売上代金の帳簿上の未収金額。⇔買掛金

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

株式公開用語辞典 「売掛金」の解説

売掛金

貸借対照表の借方項目の資産の部で計上され、流動資産うち当座資産のひとつ。製品商品の販売やサービスの提供など、その企業の主たる営業取引から発生する未収入金で、1年以内に現預金で回収が見込まれるものを意味します。売掛金は、企業の信用にもとづいた現時点ではなく将来の現金の受取りや支払いを約束した取引であり、企業間の信用取引一種である。その為、相手先の経営状態が悪化し売掛金を回収することができなくなることがあるリスクも伴います。その可能性を事前に見積もっておくのが損益計算書で計上する貸倒引当金です。

出典 株式公開支援専門会社(株)イーコンサルタント株式公開用語辞典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「売掛金」の解説

売掛金

製品・商品の販売やサービスの提供など、企業の主たる営業取引から発生する未収入金で、1年以内に現預金で回収が見込まれるもの。企業の信用に基づく将来の現金の受取りや支払いを約束した取引で使用されている。具体的には、商品や製品の代金を、分割払いや後日支払いなどの約束で販売した際、一時的に代金が未回収の状態に陥るが、この未回収の代金のことをいう。貸借対照表の借方項目の資産の部に計上される流動資産のうちの当座資産のひとつ。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

会計用語キーワード辞典 「売掛金」の解説

売掛金

モノを売り買いするなど、その会社が普段行う通常取引の中で、こちらが売った代金を相手から回収していていない状態のお金のこと。俗に言う「ツケ」をされたお店側の回収していないお金のこと。ただし、お店を売却するなど通常業務以外での回収していないお金は未収金として、売掛金とは別に扱われる。

出典 (株)シクミカ:運営「会計用語キーワード辞典」会計用語キーワード辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「売掛金」の意味・わかりやすい解説

売掛金
うりかけきん
accounts receivable

商品または製品を顧客に販売したが,まだ代金を受取っていない営業上の未収入金。受取手形と違って通常短期間に回収される。期末の貸借対照表では,売掛金期末残高のうち代金の回収不能のおそれのある金額を貸倒引当金として期末残高から控除して,実質的な売掛金回収可能額が表示される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の売掛金の言及

【売掛債権】より

…売掛債権は,得意先との継続的営業取引から毎期反復的に生ずる債権であり,不要となった土地,機械等の売却のような非継続的な営業取引以外の活動から生ずる収益の未回収額を示す〈未収金〉と区別される。売掛債権のうち,帳簿上の債権を売掛金といい,手形という証券化された債権を受取手形という。両者は売掛債権として同一の性質をもち,流動資産に属するが,法的には異なる性質をもつ。…

※「売掛金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android