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大内塗 おおうちぬり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大内塗
おおうちぬり

山口市で産する漆器。椀や盆の下地をうるみ塗 (褐色の塗) とし,黄,緑の彩漆 (いろうるし) で草花文様を描き,余白に菱形 (大内氏の紋形) の切箔を張ったもの。室町時代大内義隆の奨励によると伝えられるが,一時中断,江戸時代末期に岩本梅之進が復興し,現在も生産されている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

大内塗

誕生は大内文化が栄えた室町時代。「大内朱」と呼ばれる朱色や大内家の家紋を模して金箔(きんぱく)であしらった「大内菱(おおうちびし)」、秋草文様が大内塗の特徴。24代の大内弘世が故郷の京都を恋しがる新妻を慰めようと京から職人を呼び寄せ、屋敷を人形でいっぱいにしたという逸話が残る。これが男女一対の人形誕生のもとになったと伝わるが、現在の大内人形の形は戦後形作られたもの。

(2006-04-19 朝日新聞 朝刊 山口 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

おおうち‐ぬり〔おほうち‐〕【大内塗】

山口県に産する漆器。椀(わん)および盆が主で、ベンガラ塗りに黄緑の彩漆(いろうるし)で秋草を描き、菱形(ひしがた)の切り箔(はく)をはったもの。大内義隆の奨励によって始められたといわれる。

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大辞林 第三版の解説

おおうちぬり【大内塗】

山口市で産する主に椀・盆などの漆器。潤うるみ塗りで仕上げた地に色漆で文様を描き、菱形の切箔きりはくをはったもの。大内義隆が奨励したものという。

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事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

大内塗[漆工]
おおうちぬり

中国地方、山口県の地域ブランド。
山口市で製作されている。大内塗は室町時代に始まり、朝鮮や明時代の中国との交易上、重要な輸出品の一つであった。昭和以降は山口の特産品として親しまれている。天然木に大内朱と呼ばれる渋い朱色の漆を重ね塗り、表面に秋の草花を手描きして、大内氏の家紋・大内菱を金箔であしらった模様が特徴。最も人気のあるのは全国的にも珍しい漆塗りの大内人形。夫婦円満の象徴ともいわれる男女一対の人形で、雛人形として初節句の贈り物にも喜ばれている。1989(平成元)年4月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

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世界大百科事典内の大内塗の言及

【椀】より

…変(かわり)塗の一種),吉野塗(奈良県吉野地方の産。吉野絵,吉野彫,吉野根来,吉野春慶など),黒江塗(和歌山県海南市の産),大内塗(山口県山口市の産。大内椀は毛利家に伝えられ,漆絵に金箔を施す),日野椀(滋賀県蒲生郡の産)などが良質な椀として知られている。…

※「大内塗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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