大隈重信旧宅(読み)おおくましげのぶきゅうたく

国指定史跡ガイドの解説

おおくましげのぶきゅうたく【大隈重信旧宅】


佐賀県佐賀市水ケ江にある邸宅跡。佐賀城下東部の会所小路(かいしょこうじ)は佐賀藩士たちの屋敷が集まった場所で、川筋には蔵屋敷や問屋街、小路には役人や商人の家が並んだ。大隈重信の生家はその一角に残る。天保年間(1830~43年)に建てられた武家屋敷が残っている例は少ないため、1965年(昭和40)に国の史跡に指定された。建坪は30坪(約100m2)、平屋藁葺きの一部2階建て。1階は座敷と茶の間と玄関で半間の板縁がめぐらされている。6畳1間の2階が重信の勉強部屋。当時、重信は佐賀藩校弘道館(こうどうかん)に入り、朱子学を中心とした教育を受けたが、次第に学校の保守的な気風に反抗し、退学を命じられる。しかし、これを機会に蘭学を学び、藩主鍋島直正(なおまさ)を動かし、長崎遊学を果たし、英学塾を開くなどして、積極的に西欧文化を取り入れようとした。維新後は、政治家としての手腕を発揮して近代日本の礎をつくった。旧宅に隣接する大隅記念館には、遺品や資料が展示されており、重信の足跡を知ることができる。JR長崎本線ほか佐賀駅から車で約10分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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