イイギリ科のダイフウシノキの種子を種皮を除き圧搾して得られる油脂。
これは,不飽和環状基を有する脂肪酸,すなわちヒドノカルピン酸hydnocarpic acid,チャウルムーグリン酸chaulmoogric acid,ゴルリン酸gorlic acidと,少量のパルミチン酸などの混合物のグリセリンエステルである。
種子の含油率38%,核55%。融点22~39℃,d430=0.946~0.952,屈折率nD20=1.4751~1.4771,ケン化価197~215,ヨウ素価85~105,[α]D30=+43.5~+51.2。不乾性油である。長時間光にさらすと変化するので,遮光した気密容器に蓄える。耐酸性癩菌の生長を阻害する作用がある。
→ダイフウシノキ
執筆者:内田 安三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
※「大風子油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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