太地[町](読み)たいじ

百科事典マイペディア 「太地[町]」の意味・わかりやすい解説

太地[町]【たいじ】

和歌山県南東部,熊野灘に臨む小半島にある東牟婁(ひがしむろ)郡の町。中心の太地港は日本の捕鯨発祥地として知られ,1677年網取法が考案されて発展。近海捕鯨の衰退後は南氷洋への捕鯨出稼(でかせぎ)も多かったが,現在はイセエビ放流ブリ定置網やカツオ一本釣り漁業が盛ん。2009年にイルカ追い込み漁を題材にした映画が公開され国内外で注目を集めた。海岸吉野熊野国立公園に含まれる。紀勢本線が通じる。5.81km2。3250人(2010)。
→関連項目捕鯨

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