太太(読み)フトブト

デジタル大辞泉 「太太」の意味・読み・例文・類語

ふと‐ぶと【太太】

[副](スル)いかにも太いさま。太く感じられるさま。「毛筆による太太(と)した文字
[類語]太い太め太やか極太ずんどう肉太骨太幅広ぼってり

だい‐だい【太】

太太神楽だいだいかぐら」の略。

タイタイ【太太】

《〈中国語〉》奥様夫人

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精選版 日本国語大辞典 「太太」の意味・読み・例文・類語

ふとぶと‐し・い【太太】

〘形口〙 ふとぶとし 〘形シク〙
① 非常に太い。いかにも太い。
随筆独寝(1724頃)下「その枝ぶり葉のすがたいとふとぶとしうて」
② 大胆でずうずうしい。非常に図太い。ふてぶてしい
※歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)四幕「サア、その品々は、どこから取ってござった。〈略〉イケ太々(フトブト)しい」
③ 声が非常に太い。どら声である。
※随筆・独寝(1724頃)下「物いひふとふとしき生れならば」

だい‐だい【太太】

〘名〙
※俳諧・いつを昔(1690)「合羽そろひて足かろき雨 ありがたき太太打てかへる也〈其角〉」
談義本当世下手談義(1752)二「膳部様子は、こちとが大々(ダイダイ)に登たより、まだよかったげな」

タイ‐タイ【太太】

〘名〙 中国語で、奥様、夫人。
城外(1936)〈小田嶽夫〉「ああ老爺(ラオエ)(=旦那さまの意)老爺老爺太々(タイタイ)(=おくさまの意)太々(タイタイ)御慈悲を御慈悲を」

ふと‐ぶと【太太】

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) 非常に太いさま。
※十問最秘抄(1383)「俗なる詞と云ふは、先ずげすしく荒くふとふとと聞こえ、むさむさと聞こゆる也」

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普及版 字通 「太太」の読み・字形・画数・意味

【太太】たいたい

奥様。

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