太太(読み)フトブト

デジタル大辞泉 「太太」の意味・読み・例文・類語

ふと‐ぶと【太太】

[副](スル)いかにも太いさま。太く感じられるさま。「毛筆による太太(と)した文字
[類語]太い太め太やか極太ずんどう肉太骨太幅広ぼってり

だい‐だい【太】

太太神楽だいだいかぐら」の略。

タイタイ【太太】

《〈中国語〉》奥様夫人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「太太」の意味・読み・例文・類語

だい‐だい【太太】

  1. 〘 名詞 〙
  2. だいだいかぐら(太太神楽)」の略。
    1. [初出の実例]「合羽そろひて足かろき雨 ありがたき太太打てかへる也〈其角〉」(出典:俳諧・いつを昔(1690))
  3. だいだいこう(太太講)」の略。
    1. [初出の実例]「膳部の様子は、こちとが大々(ダイダイ)に登たより、まだよかったげな」(出典談義本当世下手談義(1752)二)

タイ‐タイ【太太】

  1. 〘 名詞 〙 中国語で、奥様、夫人。
    1. [初出の実例]「ああ老爺(ラオエ)(=旦那さまの意)老爺老爺太々(タイタイ)(=おくさまの意)太々(タイタイ)御慈悲を御慈悲を」(出典:城外(1936)〈小田嶽夫〉)

ふと‐ぶと【太太】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) 非常に太いさま。
    1. [初出の実例]「俗なる詞と云ふは、先ずげすしく荒くふとふとと聞こえ、むさむさと聞こゆる也」(出典:十問最秘抄(1383))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「太太」の読み・字形・画数・意味

【太太】たいたい

奥様。

字通「太」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android