仕事に就く意思と能力をもち,実際に仕事を探していながら,就業できずにいる人口。失業には,非自発的失業,自発的失業,摩擦的失業などがあるが,こうした完全失業のほかに,偽装失業,潜在失業などと呼ばれる不完全就業もある。
失業の定義そのものはこのように比較的明りょうであるが,その実態を統計的に把握しようとするとさまざまな問題が生じ,国によって微妙な差が生じている。まず〈就業できずにいる〉状態として,日本の〈労働力調査〉では調査期間(毎月の末日に終わる1週間)中〈収入を伴う仕事に1時間も従事しなかった〉ことが要件とされるが,アメリカでは週15時間未満しか就業しない家族従業者は失業者から(労働力人口からも)除外されている。また,ドイツ(旧,西ドイツ),フランス,イギリスなどでは,職業安定機関に登録された者のみが失業者として把握されることになっている。また〈就職の意思〉についても,日本では調査期間1週間中に求職活動を行った者としているのに対し,アメリカでは調査期間を含む過去4週間としている。また就職が決定して待機中の者を日本では失業者から除外しているがアメリカでは含んでいる。なおILOによる定義や日本の雇用保険制度などでは,それまで就業していず,新たに就業を希望しているような場合には失業者に含まないこととしている。統計などの利用に当たって注意が必要である。
→失業 →労働統計
執筆者:亀山 直幸
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...
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