奈義町(読み)なぎちよう

日本歴史地名大系 「奈義町」の解説

奈義町
なぎちよう

面積:六九・六五平方キロ

東部・南部を勝田町、南西部を勝央しようおう町、西部・北部勝北しようぼく町、北部を鳥取県八頭やず智頭ちず町に接する。南北約一〇キロ・東西約八キロ。北部はひよう山後山那岐山せんうしろやまなぎさん国定公園の那岐山(一二四〇・三メートル)たき(一一九六・五メートル)が連なり、滝川名義なぎ川・高殿こうどの川・よど川・馬桑まぐわ川などが南流し、流域に集落が形成される。溜池が多い。那岐連山は西の広戸仙ひろどせん山形仙やまがたせん(勝北町)を含み、その南麓に扇状地を形成する。その一帯横仙よこせん地域という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奈義町」の意味・わかりやすい解説

奈義〔町〕
なぎ

岡山県北東部,中国山地那岐山南麓にある町。 1955年北吉野,豊田,豊並 (とよなみ) の3村が合体して町制。農業が主で米のほか,野菜,タバコを産し,乳牛飼育養鶏も行う。日本原高原は自衛隊演習場になっている。台風が室戸岬沖を通過すると,局地的に北西方向から吹く広戸風と呼ばれる突風の被害が多く,防風林に囲まれた住居は特徴的である。北部に行基の開基といわれる菩提寺があり,大イチョウは天然記念物。周辺は氷ノ山後山那岐山国定公園に属する。面積 69.52km2人口 5578(2020)。

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