女郎蜘蛛(読み)ジョロウグモ

デジタル大辞泉 「女郎蜘蛛」の意味・読み・例文・類語

じょろう‐ぐも〔ヂヨラウ‐〕【女郎蜘蛛】

コガネグモ科のクモ体長は雌が25ミリ、雄が7ミリくらい。雌は腹部には黄色青黒色の縞があり、側面後方に紅色の斑点をもつ。雄は黄褐色で地味。樹間などに大きな三重の網を張る。本州以南に分布
コガネグモのこと。 夏》
[補説]「絡新婦」とも書く。

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精選版 日本国語大辞典 「女郎蜘蛛」の意味・読み・例文・類語

じょろう‐ぐもヂョラウ‥【女郎蜘蛛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. クモ綱クモ目コガネグモ科のクモ。雌は体長約二〇~二七ミリメートル、雄は小さく約七ミリメートル。雌の腹部背面は黄色に緑青色帯があり、体側後方に真紅の大形斑紋がある。歩脚は細長く、黄と黒の縞模様をなす。雄は黄褐色で別種のように見える。晩秋産卵。人家付近の樹の陰などに三重の円網を張る。本州、四国、九州、また中国、台湾、インドなどに分布。じょうろぐも。〔訓蒙図彙(1666)〕
  3. こがねぐも(黄金蜘蛛)」または「ながこがねぐも(長黄金蜘蛛)」の異名。二種ともに似ているが、夏に産卵する。
  4. ( 網を張って客を捕えるという印象から ) 女郎にたとえていう語。
    1. [初出の実例]「世の介夢おどろき、いやな事と起あがる所をしかとしめつけ、『女郎蜘(ぢょらうクモ)が取つきます』といひさま帯をとかせ」(出典浮世草子好色一代男(1682)六)

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デジタル大辞泉プラス 「女郎蜘蛛」の解説

女郎蜘蛛

日本妖怪。女に化けることができるクモ、小さなクモを操る蜘蛛女など、各地にさまざまなパターン伝承がある。「絡新婦」の表記もある。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「女郎蜘蛛」の解説

女郎蜘蛛 (ジョロウグモ)

学名:Nephila clavata
動物。コガネグモ科のクモ

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世界大百科事典(旧版)内の女郎蜘蛛の言及

【フェデル】より

…17年,女優のフランソアーズ・ロゼー(1891‐1974)と結婚。ピエール・ブノアの小説《アトランティド》(1919)をもとにアフリカ秘境の女王の愛欲を描いた《女郎蜘蛛》(1921)で注目される。次いでアナトール・フランスの同名の小説(1903)を映画化した《クランクビーユ》(1922)が,ドイツの表現主義映画と30年代のフランス映画の〈詩的リアリズム〉の橋渡しとなった作品として評価され,アメリカでも〈映画芸術の父〉といわれたD.W.グリフィス監督に激賞された。…

※「女郎蜘蛛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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