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妻敵討 めがたきうち

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世界大百科事典 第2版の解説

めがたきうち【妻敵討】

姦通をした姦夫を本夫が殺害すること。中世においては敵討,妻敵討と併称されて盛んに行われた。《御成敗式目》の密懐(びつかい)法(34条)などの姦夫の刑罰では所領没収刑などが規定されているが,一般社会においては,自力救済観念に基づき,本夫が姦夫を討つべしとする社会通念が強く存在し,本夫が妻のもとに通ってくる姦夫を自宅内で現状をおさえ殺害する妻敵討が慣習として定着していた。しかし,この作法に基づかない姦夫殺害は殺害罪として扱われたため,しばしば混乱を引き起こした。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の妻敵討の言及

【仇討物】より

…〈曾我物〉(《小袖曾我》《夜討曾我》など)のほか,《放下僧(ほうかぞう)》《望月》など能の仇討物は多くはないが,いずれも敵に近づく手段として演ずる遊芸に舞台的興味の中心があり,事件そのものへの興味はさほど強調されていない。近世における武士道精神の鼓吹は,仇討を美徳として賞揚したため,この思想が大いに発達し,中には姦夫姦婦を討つ〈妻敵討(めがたきうち)〉も現れ,近松の人形浄瑠璃《堀川波鼓》《鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)》などにも脚色された。上方における続狂言の最初の作といわれる《非人の敵討》(福井弥五左衛門作,1664年と伝える)は,零落して苦心する主人公の仇討物語で,のちの《敵討襤褸錦(かたきうちつづれのにしき)》,さらには《敵討天下茶屋聚(むら)》などを生む原点となった。…

※「妻敵討」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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