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本貫 ほんがん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

本貫
ほんがん

「ほんかん」とも読む。律令制時代の戸籍制度上の本籍 (戸籍につけてある国) をさす。律令制下,すべての人間は戸籍に記載され,移住できない原則であったから,戸籍の記載と居住者は一致していた。

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デジタル大辞泉の解説

ほん‐がん〔‐グワン〕【本貫】

《「ほんかん」とも》律令制で、戸籍に記載された土地。転じて、本籍地。出身地。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほんがん【本貫】

本籍,本籍地のこと。〈ほんかん〉ともいう。律令の制度で戸籍に記載された土地の義。転じて出身地をいう。《令義解(りようのぎげ)》賦役令,赴役身死条に〈およそ丁匠役に赴き身死せば(略)並びに路次に埋殯し(略)牌を立て幷せて本貫に告げよ〉とあり,《続日本紀》和銅4年(711)5月条に〈主に違い礼を失はば即ち其の位を追い,これを本貫に返せ〉,《類聚三代格天平勝宝4年(752)11月16日の太政官符に〈諸司故なく上らざれば本貫に放ち還すこと〉等とあり,本貫は本籍地をさすことがわかる。

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大辞林 第三版の解説

ほんがん【本貫】

〔「ほんかん」とも〕
律令制で、戸籍に記載された土地。
本籍地。出身地。 「各おのおの其-姓氏を名乗りし上/露団々 露伴

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

本貫
ほんがん

「ほんかん」とも読む。本籍・本籍地のこと。律令(りつりょう)制下では戸籍に記された土地。律令国家は公民を支配するにあたって、その本来の居住地を本貫と定め、その地(いずれかの国・郡・里に属する)の戸籍に登録し、その地で口分田(くぶんでん)を与えて定住させた。そして、そのうえで租庸調(そようちょう)を徴収し、徭役(ようえき)労働を賦課した。律令国家は、公民を本貫に縛り付けておくことによって成り立っていたので、公民が本貫を離れてかってに移動することを厳禁した。また、近隣の五戸をもって構成する五保(ごほ)の制を設けて、相互に監視させ、旅に出る場合には同保に告知させるなど、種々の逃亡防止の対策をも講じた。しかし8世紀初めの平城京造営のころには、早くも浮浪・逃亡が大量に発生しており、この本貫を離れた「浮浪人」が、やがて律令国家の公民支配体制を破綻(はたん)させる大きな要因となった。[村山光一]

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世界大百科事典内の本貫の言及

【朝鮮】より

…門中の始祖から代々その後継ぎとなってきた家(長男の系統)を宗家(チョンガchongga),その当主を宗孫(チョンソンchongson)と呼ぶが,これは門中の象徴的中心である。
[本貫,族譜,門中]
 出自(同一の祖先の子孫であること)を示すのが姓と本貫である。朝鮮の姓は約260種類と限られているが,多くの姓はさらに系統によっていくつもの氏族に分かれている。…

【村】より

…新羅末期の戦乱を経て高麗の支配層になっていった,むらを本拠地とする地方豪族たちの多くは,かつての村主たちの後身である。都で官僚,貴族になった人々も,開拓のために北方へ移住した人々も,本拠地であるむらあるいはむらの連合体の擬制的な血縁集団とみなして強いつながりを意識し,現在にまでつながる本貫の意識を育てていった。また運輸,物品製作など国家に対する特定の義務もむら単位で賦課されることが多く,むらは実質的に最小の政治単位でもあった。…

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