嫁菜(読み)ヨメナ

デジタル大辞泉 「嫁菜」の意味・読み・例文・類語

よめ‐な【嫁菜】

キク科多年草水田あぜなど湿った所に生える野菊で、高さ30~90センチ。地下茎で増え、葉は細くて縁に粗いぎざぎざがある。秋、周囲紫色中央が黄色の頭状花を開く。春の若葉食用おはぎ。うはぎ。はぎな。よめがはぎ。 春》道端砂利のほとりの―かな/孝作

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精選版 日本国語大辞典 「嫁菜」の意味・読み・例文・類語

よめ‐な【嫁菜】

  1. 〘 名詞 〙 キク科の多年草。本州四国・九州の原野や畔などに生える。高さ三〇~一〇〇センチメートル。葉は短柄をもち楕円形で縁に粗い鋸歯(きょし)がある。夏から秋にかけ、枝端に径三センチメートルぐらいの淡紫色の頭状花が咲く。冠毛は短い。若葉を食用とする。ノコンギクユウガギクなどと共に俗に「野菊」と呼ばれるものの一つ。漢名、雞児腸。うはぎ。おはぎ。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「是や此よめなをつかふ料理にはあとよりいたせ蕗のしうとめ」(出典:狂歌・銀葉夷歌集(1679)一)

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