日本歴史地名大系 「宇奈多理坐高御魂神社」の解説 宇奈多理坐高御魂神社うなたりにいますたかみむすびじんじや 奈良県:奈良市佐保・佐紀地区法華寺村宇奈多理坐高御魂神社奈良市法華寺(ほつけじ)町にある神社。法華寺南西、平城宮跡の東に鎮座。楊梅(ようばい)天神とも称する。境内の文化九年(一八一二)の石灯籠には「桜梅天神」と刻まれ、楊梅とも桜梅ともいわれた。中世にも法華寺の前に桜梅の地名が確認できる(東大寺続要録)。付近は光仁天皇の楊梅(やまもも)宮(東院)跡と推定され、当社南接地から楊梅宮に関係があると思われる池庭跡が発見されている。祭神は高御魂尊・太玉(おおたま)命・思兼(おもいかね)命。旧村社。「大和志」に「宇奈太理坐高御魂神社、在法華寺村、今称楊梅天神」とみえ、現在、「延喜式」神名帳の添上(そえかみ)郡「宇奈太理坐高御魂神社大、月次相嘗新嘗」に比定されるが、同社は現奈良市古市(ふるいち)町にあった足(うなたり)社の可能性が強い。式内宇奈太理坐高御魂神社は、「日本書紀」持統天皇六年(六九二)一二月二四日条に「大夫等を遣して、新羅の調を、五社、伊勢・住吉・紀伊・大倭・菟名足に奉る」と記される「菟名足社」で、「延喜式神名帳頭註」には神功皇后の世に武内宿禰が勧請したとみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
デジタル大辞泉プラス 「宇奈多理坐高御魂神社」の解説 宇奈多理坐高御魂(うなたりにいますたかむすび)神社 奈良県奈良市法華寺町、平城京跡の東側にある神社。楊梅天神ともいう。本殿は国の重要文化財に指定。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報 Sponserd by