宏池会(読み)コウチカイ

デジタル大辞泉 「宏池会」の意味・読み・例文・類語

こうち‐かい〔クワウチクワイ〕【宏池会】

自由民主党派閥の一。昭和32年(1957)に吉田派だった池田勇人が、ライバル佐藤栄作と袂を分かって旗揚げ。当初は官僚出身者が多かった。以降、平成12年(2000)から8年間の分裂期があったが再統合した。
[補説]宏池会の系譜:(吉田派から)→池田派前尾派大平派鈴木派宮沢派加藤派→(堀内派が分裂)→小里派谷垣派→(堀内派を継いだ古賀派合流・再統合)→岸田派

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宏池会」の意味・わかりやすい解説

宏池会
こうちかい

自由民主党派閥。1957年池田勇人を中心に結成された。自由民主党の派閥で最も古い吉田茂系譜を継ぐ保守本流グループとして,官僚出身者(→官僚派)を多く集め,池田,大平正芳鈴木善幸宮沢喜一の 4人の内閣総理大臣が輩出した。しかし 1993年に宮沢首相を辞任したあとは政権中枢から離れた。2012年岸田文雄が会長となった。政策的には党内においてリベラルと位置づけられ,憲法改正には慎重である。

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