実体法(読み)じったいほう

日本大百科全書(ニッポニカ)「実体法」の解説

実体法
じったいほう

権利・義務などの法律関係の内容を定める法。法律関係の成立、認定などの手続を定める手続法と対比される。民事の実体法としては民法商法などが、刑事の実体法としては刑法などがある。憲法は、立法についての実体法(たとえば基本的人権の規定)と手続法(国会の構成や議事手続の規定など)の両者を含んでおり、行政法上の諸法典なども実体法と手続法の両方を含んでいる場合が多い。

長尾龍一

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「実体法」の解説

実体法
じったいほう

法律関係の内容を定める法。その内容の実現についての手続を定める手続法に対する。民法,商法,刑法などが実体法に属する。実体法と手続法が完全な形で分離されたのは,近代市民社会成立後である。

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百科事典マイペディア「実体法」の解説

実体法【じったいほう】

法的関係の内容自体について定めた法。権利・義務の発生・変更・消滅などの要件について定めた法で,民法・商法・刑法などがこれに属する。手続法に対応する。
→関連項目抗弁占有訴権

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精選版 日本国語大辞典「実体法」の解説

じったい‐ほう ‥ハフ【実体法】

〘名〙 権利・義務の内容、性質、発生、消滅などについて規定した法。民法、商法、刑法など。⇔手続法。〔現代大辞典(1922)〕

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世界大百科事典内の実体法の言及

【訴訟法】より

…訴訟の手続の進め方や,判決や上訴のやり方を定める法規をいう。手続法ともいわれ,実体法に対する。訴訟法も実体法もともに訴訟を規律する法であるが,後者が判決の内容の基準,いわば裁判の実体に関する基準を定めているのに対し,訴訟法は,訴訟のやり方,いわば訴訟の形式を定めるものであるところから,形式法ともいわれる。…

※「実体法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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