宮重大根(読み)ミヤシゲダイコン

デジタル大辞泉 「宮重大根」の意味・読み・例文・類語

みやしげ‐だいこん【宮重大根】

ダイコンの一品種。愛知県清須市宮重の原産。根の上部地表に出て緑色となり、甘味がある。尾張大根

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精選版 日本国語大辞典 「宮重大根」の意味・読み・例文・類語

みやしげ‐だいこん【宮重大根】

〘名〙
① ダイコンの栽培品種。根は長円筒形で先はとがり、長さ四〇センチメートル、径八センチメートルぐらい。生長すれば根の首部は地表に出て緑色を帯びる。肉は緻密で甘味と水分に富み、煮たり切干や糠漬にしたりする。愛知県西春日井郡春日町宮重が本場といわれ、同地産のものが有名なことからこの名がある。尾張大根。青首大根。みやしげ。
※寂照宛芭蕉書簡‐貞享三年(1686)一二月一日「貴墨、殊更御国名物宮重大根弐本被芳慮忝」
手足の太いこと。また、その手や足。だいこん。
歌舞伎法懸松成田利剣(1823)大詰左右の腕が宮重大根(ミヤシゲダイコン)

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「宮重大根」の解説

宮重大根[根菜・土物類]
みやしげだいこん

東海地方、愛知県の地域ブランド
主に西春日井郡春日町宮重地区で生産されている。江戸時代初期にはすでに栽培されていたという。現在の青首大根品種の祖先である。味は甘く、切干・漬物・煮物にしても良い。戦後、宮重大根はその姿を消したが、1992(平成4)年に春日町宮重大根純種子保存準備委員会が発足本来の宮重大根に近づけるために作付けがおこなわれている。あいちの伝統野菜

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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