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…日(太陽)と月(太陰)に,火(熒惑(けいわく)),水(辰星),木(歳星),金(太白),土(塡星・鎮星)の五惑星を合わせた七曜(耀とも書く)に,インド天文学における白道と黄道の交点にあたる昇交点の羅(らごう)Rahuと降交点の計都(けいと)Ketuの二つを合わせたものをいう(計都の方は月の近地点だとする解釈もある)。《書経》舜典などに見えるように,七曜はまた七政ともよばれ,両方の呼称が並び用いられたが,唐代の密教の経典《宿曜経》などには七曜が使用されている。羅と計都は,日月食現象が黄白両道の交点付近で起こることから,前者を頭神とよび,後者を尾神とする名称が《七曜攘災訣》(9世紀初)に紹介されている。…
…密教の経典《宿曜経》(唐の不空訳)にもとづく星占い。二十八宿,十二宮,七曜,九曜など天体の運行を考え,生誕の日により,人間一生の運命を卜知(ぼくち)し,または日時,方角の吉凶を占察する術。…
…西方の場合とは異なり,金星(太白)は戦争に関する星占いに使用されたケースが多いが,これは五行説の金に対応し武器との結びつきがあるとされたためである。 個人の運命を占う占星術は,中国ではインドに起源する仏教系の占星術書《宿曜経》が759年(唐・乾元2)に漢訳されてから盛んになった。《宿曜経》は中国の二十八宿,黄道十二宮,インド起源の二十七宿を用いて,七曜(日・月・五惑星)暦を作成し,日の吉凶を占うほか,誕生の年月日によって本命宮,本命宿を決めてホロスコープを作る方法を述べたものであった。…
※「宿曜経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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