コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

不空 ふくう Amoghavajra

5件 の用語解説(不空の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

不空
ふくう
Amoghavajra

[生]705
[没]大暦9(774)
中国で活躍したインド人僧。不空金剛ともいう。唐の開元8 (720) 年洛陽に来て金剛智の弟子となり,師の没後,同 29年セイロン (現スリランカ) に渡り,密教経典を集め,天宝5 (746) 年再び長安に入った。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ふくう【不空】

[705~774]中国、唐代の僧。出身は北インドともセイロンあるいは中央アジアとも。師の金剛智と訳経に従事。長安で唐帝に優遇され、大量の密教経典を翻訳。密教付法第六祖。不空金剛。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

ふくう【不空 Bù kōng】

705‐774
中国,唐代の僧で,サンスクリット名はアモーガバジュラAmoghavajra(阿目佉跋折羅と音訳)。不空金剛の略称。金剛智,善無畏によりもたらされた密教を発展拡充し中国社会に定着させた功労者。甘粛省涼州に北インドバラモン(婆羅門)系の父と康国人の母を持つ混血人として生まれ,のち外叔父に従い長安に入り,金剛智に師事する。玄宗の天宝初め,密教経典の探索と修法のためセイロン,南インドに渡り746年(天宝5),再び長安の土を踏んだ。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ふくう【不空】

705~774) 中国、真言宗付法第六祖。一説に北インドの出身。唐の長安で金剛智に師事。741年セイロン・南インドに渡り竜智から密教を学び帰国。唐朝の尊信を得て密教を広め、「金剛頂経」など多くの密教経典類を翻訳した。門下に恵果などがいる。不空金剛。不空三蔵。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

不空
ふくう
(705―774)

インドから中国に渡った翻訳僧。サンスクリット名をアモーガバジュラAmoghavajraといい、訳して不空金剛(こんごう)。不空はその略である。北インドのバラモンとも、セイロン(スリランカ)の出身ともいわれる。720年唐に至り、師の金剛智(こんごうち)(バジラボディVajrabodhi)を助けて訳経に従事した。741年南インドに戻って龍智から梵本(ぼんほん)を授かり、また真言(しんごん)の秘法を受け、746年中国に戻り、以後死ぬまで訳経と布教に従い、玄宗・粛宗・代宗の3代に帝師となった。『金剛頂経』(初会)はじめ密教の経典110部143巻を訳し、中国密教の基礎をつくったほか、四大訳家の一人として翻経史上にも不滅の功績を残した。[金岡秀友]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の不空の言及

【金剛頂経】より

…真言密教で用いる,根本聖典の一つ。詳しくは《金剛頂一切如来摂大乗現証大教王経》といい,唐代中期に不空が漢訳したもの。如来が金剛三摩地に入って金剛界三十七尊を出生する,金剛界大曼荼羅(まんだら)の建立と,弟子を曼荼羅に引き入れる方法や羯摩,三種曼荼羅について説き,この経によって金剛界曼荼羅(両界曼荼羅)が図示される。…

【宿曜道】より

…密教の経典《宿曜経》(唐の不空訳)にもとづく星占い。二十八宿,十二宮,七曜,九曜など天体の運行を考え,生誕の日により,人間一生の運命を卜知(ぼくち)し,または日時,方角の吉凶を占察する術。…

【鎮護国家】より

…そして,仏は正法の興隆を仁王に付嘱したと説く《仁王般若経》に基づき,仁王大斎や仁王講経が,陳代を通じて宮中で行われ,智顗(ちぎ)も講じた。隋・唐時代には,大興国寺とか大安国寺あるいは鎮国寺といった名称の寺院が各地に造建され,鎮国道場が開かれたが,とくに新しく《仁王護国般若経》を漢訳し密教に立脚した不空が国のために灌頂道場をおくにいたって,仏教の鎮護国家化は頂点に達した。 日本においてはこれらの動向をうけて660年(斉明6)5月に仁王会が行われ,677年(天武6)11月には諸国で《金光明経》《仁王経》の講説が行われ,宮中においても《金光明経》が講説されるにいたり,以後律令国家成立に密接な関係をもつようになった。…

【密教】より

…8世紀に至って善無畏(ぜんむい)は《大日経》を,金剛智は《金剛頂経》系の経典をそれぞれ訳して,中国に組織的な密教経典を移植した。金剛智の弟子不空は,唐代の玄宗・粛宗・代宗の3帝の信任を得て,密教を国家と不可分の関係においてその流通をはかり,また,おびただしい数の《金剛頂経》系の密教経典を翻訳して,密教を国家仏教の地位にまで引き上げた。不空の弟子恵果は,従来別個の流れであった《大日経》系の密教(大悲胎蔵法)と《金剛頂経》系の密教(金剛界法)とを両部不二とみて一元化し,のちの真言密教の思想大系の基礎をつくった。…

※「不空」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

不空の関連キーワード阿弥陀経サンスクリット劇サンスクリット語サンスクリット文学サンスクリーンクリーム古典サンスクリット古典サンスクリット文学サンスクリット化《サンスクリット大辞典》《サンスクリット文法》

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

不空の関連情報