出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
白井喬二(しらいきょうじ)の長編小説。1924年(大正13)7月から27年(昭和2)七月『報知新聞』連載。25~27年、報知新聞出版部刊、全八巻。『裾野篇(すそのへん)』『江戸篇』『主人公篇』『新闘篇』『神曲篇』『帰来篇』『運命篇』『孫代篇』『幕末篇』『明治篇』よりなる。文化(ぶんか)年間(1804~18)、富士の裾野の調練城の設計をめぐり、築城家赤針(せきしん)流熊木伯典(くまきはくてん)と賛四(さんし)流佐藤菊太郎が争うが、伯典は奸策(かんさく)を用いて勝利を収める。宿敵の両家は、子孫の代にわたって、明治維新後まで対立する。中里介山の『大菩薩峠(だいぼさつとうげ)』と並ぶ大衆文学の代表的長編時代小説。伯典の子公太郎(きみたろう)の自然児的性格が魅力的である。
[酒井英行]
『『富士に立つ影』全七冊(富士見書房・時代小説文庫)』▽『興津要著『大衆文学の映像』(1967・桜楓社)』
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