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寝音曲 ネオンギョク

デジタル大辞泉の解説

ねおんぎょく【寝音曲】

狂言。謡を所望された太郎冠者が、ひざまくらでしかうたえないと言うので、主人はひざを貸すが、起こしたり寝かせたりするうちにうたう場を取り違える。古称寝声(ねごえ)」。

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世界大百科事典 第2版の解説

ねおんぎょく【寝音曲】

狂言の曲名。太郎冠者狂言。大蔵,和泉両流にある。主人に謡(うたい)を所望(しよもう)された太郎冠者は,酒を飲まなければ声が出ないとか,妻の膝枕でなければ謡えないなどともったいをつける。主人は,酒をふるまい,自分の膝に寝かせて謡わせる。主人が太郎冠者の体を起こして謡わせると,声がかすれて出ない。しかし,何回も寝かせたり起こしたりするうちに冠者は取り違え,寝かせると声がかすれ,起こすと声が出,あげくに調子にのって立って舞いはじめる。

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大辞林 第三版の解説

ねおんぎょく【寝音曲】

狂言の一。主が太郎冠者に謡を所望すると、酒を飲んで膝枕ひざまくらをしなければ声が出ないというので、主は酒をふるまい自分の膝をかす。酔いのまわった太郎冠者は取りちがえて、起こせばうたい、膝枕をすれば声を出さなくなる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

寝音曲
ねおんぎょく

狂言の曲名。太郎冠者(かじゃ)狂言。主人は、前夜その門前を通りすがりに聞いた太郎冠者の謡をまた聞きたいと、呼び出して所望する。冠者は、今後たびたび謡わせられては困ると考え、素面(しらふ)では謡えないと十分に酒を飲み、さらに妻の膝枕(ひざまくら)でなければ声が出ないなどと注文をつける。しかし、主人が自分の膝を貸すというので、結局その膝枕で謡うことになる。朗々と謡い始めた冠者の上体を、主人が試しに起こしてみると、声はかすれて出ない。下ろすと良い声になる。これを何度か繰り返すうち、冠者はうっかり取り違え、下ろすと声を出さず、起こすと良い声で謡い、ついには立って舞い始める。失敗に気づいて逃げる冠者を主人が追い込む。良い声と悪い声の使い分けと、それを取り違えていく演技の推移が見どころである。[林 和利]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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