デジタル大辞泉 「寸寸」の意味・読み・例文・類語 ずた‐ずた【▽寸▽寸】 [副]《「つだつだ」の音変化。「ずだずだ」とも》きれぎれになるさま。「寸寸に引き裂く」「大雨で鉄道が寸寸に寸断される」[類語]ぼろぼろ・よれよれ・おんぼろ・ぼろ・がたがた・ぽんこつ・ぼろい すん‐ずん【寸寸】 [副]《「ずんずん」とも》物を細かく切るさま。ずたずた。「書いた所は―に引き裂いて屑籠くずかごへ投げ込んだ」〈漱石・こゝろ〉[類語]ずたずた・ぼろぼろ・よれよれ・おんぼろ・ぼろ・ぼろい つだ‐つだ【▽寸▽寸/▽段▽段】 [形動ナリ]細かくばらばらなさま。ずたずた。「―ニ切リ離ス」〈日葡〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「寸寸」の意味・読み・例文・類語 ずた‐ずた【寸寸】 [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 こまかく、きれぎれのさま。つだつだ。ずだずだ。きざきざ。きだきだ。[初出の実例]「大虵忽に酔臥たる所を、尊佩き給へる剣を抜て、寸々(ズタズタ)に切給ふ」(出典:壒嚢鈔(1445‐46)五)[ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる ) [ 一 ]に同じ。[初出の実例]「勿ち寸々(ズタズタ)と引分けられ」(出典:婦系図(1907)〈泉鏡花〉前) すん‐ずん【寸寸】 〘 形容動詞ナリ活用 〙① ( 「ずんずん」とも ) 物を細かく切るさまをいう語。きれぎれ。ずたずた。ばらばら。[初出の実例]「悲膓寸々断、何日下生還」(出典:経国集(827)一三・多次播州高砂〈淡海福良満〉)「御撫物上に虵寸々に切て在之」(出典:大乗院寺社雑事記‐文明一九年(1487)四月二七日)② 一寸ごとに。〔蘇軾‐稼説送張琥文〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例