デジタル大辞泉 「ぼろぼろ」の意味・読み・例文・類語 ぼろ‐ぼろ [副](スル)1 粒状の物がこぼれ落ちるさま。「飯粒をぼろぼろ(と)こぼす」「大粒の涙をぼろぼろ(と)こぼす」2 もろく崩れたり、砕けたりするさま。「この岩はすぐぼろぼろ(と)砕ける」3 水分や粘りけがなく、ばらばらになっているさま。「ぼろぼろ(と)した冷や飯」4 知られていなかった事実が次々と表に出るさま。「余罪がぼろぼろ出てくる」[形動]1 ひどくいたんでいるさま。「ぼろぼろな本」「ぼろぼろな社屋」2 水分がなく、ばらばらであるさま。「乾いてぼろぼろになったパン」3 心身とも疲れきっているさま。「身も心もぼろぼろだ」[アクセント]はボロボロ、はボロボロ。[類語](1)ほろほろ・ぽろぽろ・ぽたぽた・ぽとぽと・ぼたぼた・ぼとぼと・たらたら・だらだら・はらはら・ぽつぽつ・ぱらぱら・ばらばら・ぽろり・ほたほた・ぽつり・ぽつりぽつり・ぽつん・はらり・ぱらり・ほろり・ぽたり・どくどく・たらり・ちょろちょろ・ちょろり・とくとく・したたり・だくだく・ぽとり・滴る・滴り落ちる・垂らす・垂れる・こぼれる・ほとばしる・あふれる/(1)おんぼろ・よれよれ・がたがた・ぽんこつ・ぼろい・老朽化・埃ほこりっぽい・汚い・むさくるしい・汚らしい・小汚い・薄汚い・汚けがらわしい・ばっちい・むさい・泥まみれ・不潔・不浄・不衛生・不純・尾籠びろう・醜悪・見苦しい・みすぼらしい・汚穢おわい・汚れ物・汚濁・けがれ・よごれ・汚点・汚染・くすむ・薄汚れる・汚れる・煤すすける・垢あかじみる・まみれる・油じみる・汗じみる・みっともない・はしたない・醜態・老醜・無様ぶざま・不格好・醜い・醜しゅう・ばばっちい・しどけない・目障り・むさい・爺じじむさい・かっこ悪い・ださい・野暮・野暮ったい・泥臭い・不細工・田舎臭い・不体裁・グロテスク・不器量・弊衣破帽・だらしない・醜怪・浅ましい・見辛い・見るに見兼ねる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「ぼろぼろ」の意味・読み・例文・類語 ぼろ‐ぼろ [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )① くだけた物や粒状の物が激しくこぼれ落ちるさまを表わす語。[初出の実例]「世話字尽〈略〉暮露暮露(ボロボロ)」(出典:続無名抄(1680)下)② 涙が激しくこぼれ落ちるさまを表わす語。[初出の実例]「老婢は忽ち点々(ボロボロ)と涙を零した」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)③ 破れているさまを表わす語。〔日葡辞書(1603‐04)〕[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙① 物がひどくこわれているさま。また、衣服などがひどく破れているさま。転じて、心身が疲れきっているさま。[初出の実例]「衣服襤褸(ランル)(〈注〉ボロボロニヤブレル)なりしが」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)② 水分が不足で粘りけがなかったり、ばらばらになったりしているさま。[初出の実例]「寧ろ粗剛(こは)いぼろぼろな飯よりも」(出典:土(1910)〈長塚節〉一八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
百科事典マイペディア 「ぼろぼろ」の意味・わかりやすい解説 ぼろぼろ 鎌倉期から見え,中世の乞食身分の一つとされる。《徒然草》115段や版本《沙石集》巻8〜14,《とはずがたり》巻4などに記述される。図像としては《七十一番職人歌合》の〈暮露(ぼろ)〉がよく知られている。髪をのばし,紙衣に黒袴,足駄を履き,傘や棒などを持つ姿で,《一遍聖絵》《遊行上人縁起絵》《源誓上人絵伝》などの絵巻にも見える。また室町時代物語に《暮露々々のさうし》がある。近世以降尺八を持つ薦僧(こもそう)(虚無僧)と混同されたが,別種と考えるべきものである。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by