デジタル大辞泉
「ぼろぼろ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ぼろ‐ぼろ
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
- ① くだけた物や粒状の物が激しくこぼれ落ちるさまを表わす語。
- [初出の実例]「世話字尽〈略〉暮露暮露(ボロボロ)」(出典:続無名抄(1680)下)
- ② 涙が激しくこぼれ落ちるさまを表わす語。
- [初出の実例]「老婢は忽ち点々(ボロボロ)と涙を零した」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
- ③ 破れているさまを表わす語。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
- ① 物がひどくこわれているさま。また、衣服などがひどく破れているさま。転じて、心身が疲れきっているさま。
- [初出の実例]「衣服襤褸(ランル)(〈注〉ボロボロニヤブレル)なりしが」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
- ② 水分が不足で粘りけがなかったり、ばらばらになったりしているさま。
- [初出の実例]「寧ろ粗剛(こは)いぼろぼろな飯よりも」(出典:土(1910)〈長塚節〉一八)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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ぼろぼろ
鎌倉期から見え,中世の乞食身分の一つとされる。《徒然草》115段や版本《沙石集》巻8〜14,《とはずがたり》巻4などに記述される。図像としては《七十一番職人歌合》の〈暮露(ぼろ)〉がよく知られている。髪をのばし,紙衣に黒袴,足駄を履き,傘や棒などを持つ姿で,《一遍聖絵》《遊行上人縁起絵》《源誓上人絵伝》などの絵巻にも見える。また室町時代物語に《暮露々々のさうし》がある。近世以降尺八を持つ薦僧(こもそう)(虚無僧)と混同されたが,別種と考えるべきものである。
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