専勝寺(読み)せんしようじ

日本歴史地名大系 「専勝寺」の解説

専勝寺
せんしようじ

[現在地名]三笠市本郷町

市域西部の市街地にある。空知山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来。真宗大谷派として空知支庁管内最初の寺院。明治一七年(一八八四)空知集治監初代典獄渡辺惟精の要請により、同監で篤志教誨を行っていた札幌の僧大窪観空が、集治監に隣接する現在地に説教場を開いたのが端緒。集治監から角材・柾胴材一四〇余石の寄贈を受け、囚人労役により本堂建立し、同一九年七月寺号公称認可を受ける(三笠山大鑑)

専勝寺
せんしようじ

[現在地名]河合村角川

薬師やくし山麓の景勝地にあり、天倪山と号し、浄土真宗本願寺派。本尊阿弥陀如来。寺伝によればもと真言宗で、小鷹利こたかり郷の郷士岩佐善国が正和二年(一三一三)真宗に改め、永正三年(一五〇六)七代西了のとき実如より方便法身尊形の本尊と寺号を与えられたという。寛政四年(一七九二)焼失。天保七年(一八三六)にも焼失し、同一二年高山の名工水間相模に本堂・鐘堂の建築を依頼(「請負証文」専勝寺文書)、内外陣の装備品はすべて京都山崎屋へ発注している(「本堂再建奉加控」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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