出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
大正~昭和前期の動物学者。名前は〈たん〉と通称される。東大理学部動物学科を卒業し,伝染病研究所に勤め,病原生物を専攻した。のち慶応大学医学部教授となり,寄生虫学を担当。マラリアやデング熱の研究も有名だが,主著《蛔虫の研究》(1944)は世界的業績と評価される。進化論に関心が深く《進化学序講》(1933)は日本での進化論の本格的学術紹介の嚆矢(こうし)ともいわれる大著で,また《進化学の源流》と《進化学の展開》(ともに1948)は最初の本格的進化論史で,G.ビュフォン,G.キュビエ,J.ラマルクなどの解説は,いまなお後継者のこえられぬ水準をたもつ。岩波文庫および新書の企画にくわわるなど,科学知識の啓蒙にも熱心で,ほかにも多くの著訳書がある。
執筆者:筑波 常治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
寄生虫学者。京都府の生まれ。1907年(明治40)東京帝国大学理科大学動物学科を卒業。伝染病研究所に入り、宮島幹之助(1872―1944)に師事して寄生虫学を専攻した。1914年(大正3)台湾中央研究所技師となり、国際連盟保健部理事を経て、1924年慶応義塾大学医学部教授となった。
寄生虫学の研究、ことに回虫に関する広範な研究を行い、『蛔虫(かいちゅう)の研究』(1944)はその代表的著作である。またマラリアについての研究も進めた。そのかたわら寄生虫についての啓蒙(けいもう)運動に尽力、寄生虫予防協会理事長を務めた。進化学の造詣(ぞうけい)も深く、『進化学序講』(1933)など進化論に関する著作のほか、『生物学巡礼』『野口英世』などがある。
[大鳥蘭三郎]
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出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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