綾瀬(読み)あやせ

精選版 日本国語大辞典 「綾瀬」の意味・読み・例文・類語

あやせ【綾瀬】

[一] 綾瀬川のこと。上代荒川分流で、埼玉県草加付近から南流し中川放水路に注ぐ。
[二] 東京都足立区の地名。綾瀬川の下流域を呼び、江戸時代鷹狩の場所になった。
[三] 神奈川県中部の地名。相模原台地の中南部にある。かつては水田農業地帯だったが、第二次大戦後、近郊都市として宅地化が進み、工業団地進出隣接大和市にかけて厚木航空基地がある。昭和五三年(一九七八市制

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デジタル大辞泉 「綾瀬」の意味・読み・例文・類語

あやせ【綾瀬】[東京都の地名]

東京都足立区の地名。綾瀬川の下流。江戸時代は鷹狩りの場。

あやせ【綾瀬】[神奈川県の市]

神奈川県中部の市。米軍の厚木航空基地がある。人口8.3万(2010)。

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改訂新版 世界大百科事典 「綾瀬」の意味・わかりやすい解説

綾瀬[市] (あやせ)

神奈川県のほぼ中央部,相模原台地の南部にある市。1978年市制。人口8万3167(2010)。台地を刻む蓼(たで)川と支流深谷川,それに目久尻(めくじり)川が南北に流れ,かつてはわずかに水田があったが,一帯が畑作地で,サツマイモ,スイカを産し,養蚕,養豚で知られた農村であった。1938年旧日本海軍が市域北東部の台地を航空基地として開発し,41年相模野海軍航空隊が設置され厚木飛行場として使用が開始された。第2次世界大戦終結直後,マッカーサーら進駐第一陣が着陸した飛行場で,以来アメリカ海軍厚木基地と呼ばれ,71年からは自衛隊が共同使用している。基地は市域面積の1/5を占め,騒音をはじめさまざまな問題を起こしている。初め市域の中心は南部にある農業集落としての深谷であったが,工業化や住宅地化は市域の北部や西部で進んでいる。横浜,東京へは隣接の相模鉄道線と小田急小田原線・同江ノ島線の交点,海老名駅,大和駅の2駅を利用することが多い。
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