(読み)シュウ

デジタル大辞泉 「就」の意味・読み・例文・類語

しゅう【就】[漢字項目]

[音]シュウ(シウ)(漢) ジュ(呉) [訓]つく つける なる なす
学習漢字]6年
〈シュウ〉つきしたがう。その事に取りかかる。つく。「就学就業就航就職就寝就任就労去就
〈ジュ〉出来あがる。しとげる。「成就じょうじゅ
[名のり]なり・ゆき
難読就令たとい就使たとい就中なかんずく

じゅ【就/聚】[漢字項目]

〈就〉⇒しゅう
〈聚〉⇒しゅう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「就」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

[字音] シュウ(シウ)
[字訓] なる・つく・おわる

[説文解字]

[字形] 会意
京+尤(ゆう)。尤は犬の形。〔説文五下に「高きなり」とし、「尤はに異なるなり」とする。〔伝〕に「尤高は、人の就くの處なり」とし、いずれも就を尤高の意とするが、その義に用いた例はない。京は京観の象。戦場の屍骨を収め、これを塗りこんで建てる軍門の建物で、のちの凱旋門にあたる。建物が完成すると、牲血を濺(そそ)いで修祓する礼(きんれい)を行う。就はおそらく落成のとき犬牲を用いるもので、ゆえに成就の意となる。それよりことがはじまるので「緒に就く」といい、就学・就業のようにいう。

[訓義]
1. なる、成就する、できあがる。
2. つく、よる、とりかかる、はじまる、したがう。
3. おえる、おわる。
4. おえたのち、すなわち、そこで。
5. もし、たとい。

[古辞書の訓]
名義抄〕就 ナル・ツク・ツヒニ 〔字鏡集〕就 ツク・ナリ・ナル・シタガフ・タトヒ・ムカフ・タカフ・ヒサシ・ツヒニ・スナハチ・ヲハリ・ツイテ

[声系]
〔説文〕に就声として蹴・鷲の二字を収める。〔説文〕のいうように京に高大の意があるとすれば、その意と関係があるかもしれない。は〔説文〕未収。〔広雅、釈言〕に「賃なり」とあり、〔史記、平準書〕に「其の費を償はず」のように用いる。

[熟語]
就位・就役就謁就駕・就学・就義・就業・就近就擒就刑・就経・就見・就功・就座・就視・就事・就舎・就酒・就緒・就将・就職・就食就褥・就寝・就親・就世・就正・就成・就席・就船・就草就逮・就第・就地・就枕・就塗・就任・就縛・就木就養・就利就戮・就列・就路就禄就使就令就中
[下接語]
往就・下就・監就・急就・去就・居就・近就・功就・坐就・采就・三就・奨就・成就・遷就・組就・卒就・晩就・俛就・俯就・就・遊就

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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