尻馬に乗る(読み)シリウマニノル

デジタル大辞泉 「尻馬に乗る」の意味・読み・例文・類語

尻馬しりうま・る

分別もなく他人言動に同調して、軽はずみなことをする。人のあとについて、調子に乗ってそのまねをする。「―・って騒ぐ」
[類語]付和雷同矮人わいじん観場かんじょう同意賛同支持賛成雷同便乗聴従適従追随追従驥尾きびに付す下手に出る後塵を拝する人のふんどしで相撲を取る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尻馬に乗る」の意味・読み・例文・類語

しりうま【尻馬】 に 乗(の)

  1. 他の人が乗っている馬の尻に乗る。他の人が乗っている馬の後ろに乗る。
    1. [初出の実例]「馬にのせて我身は尻馬に乗て、少しもはたらかば、しゃ首かかんと、刀を打あててぞ参りたる」(出典:長門本平家(13C前)一九)
  2. 人の言説に付和雷同する。無批判に人のすることに便乗する。尻馬に付く。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「惣じて人中にて若衆のさしいでぐち咄(はなし)のしり馬に乗(ノリ)たる見苦し」(出典浮世草子・男色十寸鏡(1687)下)
  3. 人の尻に乗る。
    1. [初出の実例]「按摩に揉(も)んでもらふ時と、斯(か)う尻馬(シリウマ)に乗った時は、どこやらが味な気になるものよ」(出典:歌舞伎・蝶鶼山崎踊(1819)三幕)

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