尾去沢石(読み)おさりざわせき(その他表記)osarizawaite

最新 地学事典 「尾去沢石」の解説

おさりざわせき
尾去沢石

osarizawaite

化学組成PbCu2Al2(SO42OH6鉱物。明ばん石上族,明ばん石族鉱物の一種三方晶系,空間群,格子定数a0.705nm,c1.725,単位格子中3分子含む。微細な六角板状結晶の塊~土状集合で,もろい。黄緑色,土状光沢条痕は黄緑色。劈開未決定。硬度未決定,比重4.04。薄片では淡緑色,屈折率ω1.714,ε1.731,一軸性正。秋田県鹿角市尾去沢鉱山の鉛・亜鉛銅鉱床の酸化帯から,硫酸鉛鉱青鉛鉱カオリナイト褐鉄鉱などに伴って産出田口靖郎,1961)。秋田県大仙市亀山盛鉱山,オーストラリア,米国,ニュージーランドなどからも産する。

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参照項目:明礬石上族

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「尾去沢石」の意味・わかりやすい解説

尾去沢石
おさりざわいし
osarizawaite

硫酸塩鉱物の一つ。1961年(昭和36)田口靖郎(やすろう)によって秋田県尾去沢鉱山(閉山)から記載された新鉱物。同鉱山の銅・亜鉛熱水鉱脈鉱床の酸化帯中に産する。田口の記載の直後、西オーストラリアのエドガーEdgar鉱山からも同一鉱物が発見されたが、日本のものが先に発表されていたため、この鉱物名が採用された。ビーバー石アルミニウム(Al)置換体に相当する。自形はきわめて微細な六角板状あるいは菱(りょう)面体で、電子顕微鏡下で観察される。命名原産地にちなむ。

[加藤 昭 2016年1月19日]


尾去沢石(データノート)
おさりざわいしでーたのーと

尾去沢石
 英名    osarizawaite
 化学式   Pb(Al,Fe3+,Cu)3[(OH)3|SO4]2
 少量成分  Zn
 結晶系   三方
 硬度    粉末状のため未測定
 比重    4.17~4.20
 色     草緑~黄緑
 光沢    土状
 条痕    草緑~黄緑
 劈開    一方向に完全
       (「劈開」の項目を参照)

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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