デジタル大辞泉
「局部恒星系」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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きょくぶ‐こうせいけい【局部恒星系】
- 〘 名詞 〙 銀河系の核恒星系の外にある太陽を含む恒星系。一九一六年、スウェーデンのシャルリエが、B型星の空間分布が太陽付近で局部的にまとまった扁平な集団を形成していることを発見して命名した。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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局部恒星系 (きょくぶこうせいけい)
local stellar system
銀河系内の天体のほとんどが銀河面に集中する傾向にあるのに反して,見かけの等級が5~6等より明るいB型星の天球における集中帯(グールド帯ともいう)は,銀河面に対して約20度の傾きをもつ。このような特異な現象から,太陽をとりまく近傍の若いOB型星は独立な系をなすと考えられ,これを局部恒星系という。図は太陽からの距離が約2500光年以内にあるOB型星の分布を,銀河中心と太陽を含み銀河面に垂直な平面に投影したものである。銀河面に集中する通常の星々と,銀河面に対して傾いた面に集中する星々(局部恒星系)の2群に分かれることを示している。局部恒星系の中心は,銀河赤道上銀経約130°の方向で太陽から約500光年の距離にある。局部恒星系は楕円形の空間に分布し,その長径は約2500光年,短径は約600光年と推定されており,約5000万年前に星間気体から爆発的に誕生し,現在も約5km/sの速度で膨張運動を続けているといわれている。
執筆者:宮本 昌典
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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局部恒星系
きょくぶこうせいけい
local stellar system
昔は太陽の周辺の恒星の分布から,銀河系の構造を考えていたが,1910年代に現在の銀河系のスケールが判明し,太陽が属する恒星集団を局部恒星系と呼ぶようになった。その性質は統計的に研究されており,明確な構造をもつものではなく,一つの散開星団とみることもできる。それは銀河系の中心から3万光年離れた,直径 5000光年程度の円盤系である。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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局部恒星系【きょくぶこうせいけい】
銀河系を構成する局部的な恒星密集部分のうち,太陽が属するものをいう。銀河面に対して約20°の傾きをもち,長径約2500光年,短径約600光年の楕円形の空間に分布する。銀河系の中心から約3万光年離れ,太陽はその中心から約500光年の位置にある。ふつう観測される恒星は大部分局部恒星系に属する。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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