銀河系内の天体のほとんどが銀河面に集中する傾向にあるのに反して,見かけの等級が5~6等より明るいB型星の天球における集中帯(グールド帯ともいう)は,銀河面に対して約20度の傾きをもつ。このような特異な現象から,太陽をとりまく近傍の若いOB型星は独立な系をなすと考えられ,これを局部恒星系という。図は太陽からの距離が約2500光年以内にあるOB型星の分布を,銀河中心と太陽を含み銀河面に垂直な平面に投影したものである。銀河面に集中する通常の星々と,銀河面に対して傾いた面に集中する星々(局部恒星系)の2群に分かれることを示している。局部恒星系の中心は,銀河赤道上銀経約130°の方向で太陽から約500光年の距離にある。局部恒星系は楕円形の空間に分布し,その長径は約2500光年,短径は約600光年と推定されており,約5000万年前に星間気体から爆発的に誕生し,現在も約5km/sの速度で膨張運動を続けているといわれている。
執筆者:宮本 昌典
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