コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

山体崩壊 さんたいほうかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

山体崩壊
さんたいほうかい

山体の一部が崩れ落ちる現象。大規模な土石流岩屑流を伴うことが多い。成層火山は比較的脆弱であるため,大きな噴火や地震が引き金となって崩壊することも珍しくない。1980年,アメリカ合衆国カスケード山脈にあるセントヘレンズ山で起こった噴火に伴う大規模な山体崩壊が有名。日本では 1888年に磐梯山の北半分が崩壊,岩屑流となって流下し,山頂部に馬蹄形の湖沼群を形成した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

知恵蔵の解説

山体崩壊

山体が崩れ落ちること。崩れた物質は岩屑(がんせつ)流(岩屑なだれ)として流下し、馬てい型の窪地(崩壊カルデラ)と流れ山を残す。米国セントヘレンズ火山の1980年の噴火では、山頂部北側で顕著な膨張が観察された後、地滑りと山体崩壊が発生。崩壊の数秒後に爆発による衝撃波が山の北側を襲い、樹木をなぎ倒した。続いて巨大な噴煙柱が20kmの高さまで上がり、きのこ雲をつくった。日本では1792年に雲仙岳の眉(まゆ)山で、1888年に磐梯山で山体崩壊が発生した。

(井田喜明 東京大学名誉教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

さんたい‐ほうかい〔‐ホウクワイ〕【山体崩壊】

山体が火山活動や地震などによって、大規模な崩壊を起こすこと。1980年、米国の活火山セントヘレンズで起きたものでは、山頂から中腹までが崩壊し、直径1.5キロメートルもの巨大な火口が形成され、その標高は400メートルほど低くなった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

山体崩壊【さんたいほうかい】

火山体の一部が水蒸気爆発やマグマの貫入により不安定となって大規模に崩壊する現象。地震が誘因となることもある。崩壊後には馬蹄形のカルデラを形成し,山麓には岩屑(がんせつ)なだれ堆積物がたまる。この堆積物の表面は流山地形をなす。1888年の会津の磐梯(ばんだい)山の崩壊は水蒸気爆発による例。
→関連項目セント・ヘレンズ[山]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

山体崩壊の関連キーワードセント・ヘレンズ[山]セント・ヘレンズ火山ベズイミアン火山島原大変肥後迷惑駒ヶ岳(北海道)ラミントン[山]ストロンボリ島パパンダヤン山馬蹄形カルデラベスビオ火山世界の活火山磐梯式噴火諏訪之瀬島深層崩壊火山災害新府城跡渡島大島富士山有珠山御嶽山

今日のキーワード

書類送検

警察から検察官に対して事件を送致する場合 (送検) ,捜査に当たり逮捕した被疑者の身柄を引き続き拘束しておく必要があるときは書類,証拠物とともに身柄を送致するが,もともと逮捕しなかったり,一度逮捕した...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android