チェコの作家チャペックの長編小説。原題は『山椒魚との戦争』。1936年作。南洋で発見された特殊な能力をもつ山椒魚が、人間によって訓練され高度の知能を得、しだいに悪用されて国家間の戦争の道具にまでなる。やがて繁殖しすぎた山椒魚は、その生活圏の拡大を要求して人間との戦争になり、洪水をおこして人類を征服する。最後は作者の自問自答で「人間は敗れるが、山椒魚どうしの争いが続き、ついには彼らも全滅する。地球と人間は少しずつ復活し、新しい伝説が生まれるだろう。それから先のことはわからない」との趣旨が語られる。この作品には、ナチスの脅威が深く影を落としているが、自由奔放な空想、風刺と機知に富む描写と構成で、この種のSFの古典的名作といえよう。
[飯島 周]
『小林恭二・大森望訳『山椒魚戦争』(1994・小学館)』▽『栗栖継訳『山椒魚戦争』(岩波文庫)』
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
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