チェコの作家チャペックの長編小説。原題は『山椒魚との戦争』。1936年作。南洋で発見された特殊な能力をもつ山椒魚が、人間によって訓練され高度の知能を得、しだいに悪用されて国家間の戦争の道具にまでなる。やがて繁殖しすぎた山椒魚は、その生活圏の拡大を要求して人間との戦争になり、洪水をおこして人類を征服する。最後は作者の自問自答で「人間は敗れるが、山椒魚どうしの争いが続き、ついには彼らも全滅する。地球と人間は少しずつ復活し、新しい伝説が生まれるだろう。それから先のことはわからない」との趣旨が語られる。この作品には、ナチスの脅威が深く影を落としているが、自由奔放な空想、風刺と機知に富む描写と構成で、この種のSFの古典的名作といえよう。
[飯島 周]
『小林恭二・大森望訳『山椒魚戦争』(1994・小学館)』▽『栗栖継訳『山椒魚戦争』(岩波文庫)』
春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...